まず、風来坊さんの質問である、農業問題と国民議会に ついて述べたいと思う。
[農業問題]
まずあなたは、レーニンのネップ政策や戦時共産主義政策な
どに対する批判として、ローザを引用しているわけであるが、
そもそもその質問をするにいたった経緯として、私のナロード
ニキ批判をあげているが、ナロードニキとローザの指摘のどこ
に関連性があるのかご説明してほしいと私は述べているので、
これについてお答えいただきたい。
ナロードニキを挙げたから、レーニンの農業政策を考察する
という展開はどのような関連性があるのでしょうか?まずはそ
れに答えてもらいたい。
あなたが指摘している問題点は、ローザを引用するかたちで
、ロシア革命移行の農業問題を挙げているものである。あなた
は、レーニンを否定するつもりはないといいながら、レーニン
の革命に対する批判者としてローザを引用しているとしか思え
ず、「国家と革命」を引用していたとしても、あなたはボルシ
ェビキ革命そのものに対する否定的感情がそうとうあると思い
ますがどうでしょう?
そもそも、農業は資本主義そのものが苦手とする領域なんだ
ということにありますが、ロシア革命移行の社会主義政策のな
かで、農業はどのように扱われていったのかという指摘は非常
に重要だといえます。ぞくにいう集団農業経営という仕組みは
スターリンによって確立されてしまいますが、その原因をレー
ニンに求めていく意見に私は批判的です。また、スターリン批
判が、ローザのレーニン批判に安易に結びつくのはナンセンス
であると思います。レーニンの農業政策は、ネップと同様に、
戦時共産主義の問題として考察されるべきであるが、そもそも
一国的な社会主義建設は不可能だということをおさえてほしい
ものです。
あなたは、ローザの引用をしますが、ローザは民族主義的色
彩が強く、帝国主義という認識についてかなり曖昧な姿勢でし
たので、農業政策については、帝国主義に妥協した政策しか展
開できなかったと思われます。
[国民議会について]
まず、レーニンの革命的議会主義についてあなたはどう認識さ
れていますか?あなたが引用された左翼「小児病」(ママ)は
、ナロードニキやブランキストなどの突発的な反乱を批判して
いるものであって、レーニンの革命的議会主義戦術にのっとっ
たものであるわけです。
そもそもあなたはレーニンの組織論を批判しているのに、都
合よくレーニンを引用して批判したつもりになられているだけ
ではないか?
あなたがあげられた引用は、一部分のものであるわけですが
、それがローザ擁護になっているわけではない。また、ドイツ
のボルシェビキ革命推進者としてあなたが名指しする人物が、
レーニンのいう左翼空論者だと指摘するのは、たんにあなたが
そうレッテルをつけることで、ローザ擁護を展開するためのダ
シにすぎない。
確かにレーニンの古典学習は重要です。だが、あなたは長々
と「文献」を引用し、その後都合よくあなたの主張を忍ばせて
くるだけのようです。本質的にいって、レーニンは革命的議会
闘争と、ソビエト運動なのであって、プロ独なんです。