しばらく休止していたが、めどがついたので再開するこ
ととした。
(ただし、まだなかなか暇が無いが。)
1)、さて、私は、連合氏の12/4付けの・・スカンジナ
ビアンの諸説を・・粉砕す。・・と言う議論の当初から、氏の
議論が何の具体的データ、事実を伴わないものであることに注
目してきた。そこで、私は、少なくとも、自分の立場と異なる
立場の諸説を批判するというなら、自己の立場(つまり、連合
氏の私論・試論)のみの一方的展開では議論の入り口にも立た
ないものではないかと指摘したのである。
ところが、その後に展開された連合氏の反論1,2,3、を
読んでもやはり、どこにも具体的データ・事実への記述が伴わ
ないのだ。
つまり、単なる、私論・試論の展開、(それは連合氏の自己
流のマルクスやレーニンの読み解き方といったものか。風来坊
氏との議論も具体的データ・事実への言及に乏しい読み解き比
べであるが)に終始しているのである。
例を挙げると、
私が・・そもそも、どんな制度がどう変遷(改悪)されたの
かという制度そのものへの具体的な言及がゼロではないか。そ
れでは議論にすらならないではないか・・と指摘したところ、
連合氏曰く、
・・1、高齢者福祉政策の改革 2、大規模な公的年金改革で
す。・・
と初めて言及したのだが、その後に続くべき論証はなく、
・・(北欧社会は)EUでも財政基盤は健全であるだとか(私が
)述べる前に、実際、スエーデンでは社会福祉が後退してきて
いることを(私が)検証されるべきでしょう・・()は注釈
と、なんと私に論証を依頼?してくる有様なのだ。
連合氏よそれはあなた!!がするべき論証ではないか。
しかし、ハッキリしたことがひとつある。
それは連合氏の議論・反論はそれ自体、現時点では何ら論証
を伴わないものであると彼自身認めたということだ。
さて、連合氏は私に・・実際スエーデンでは社会福祉が後退
していることを検証されるべきでしょう・・などと私の側に論
証を依頼?する筋違いなことを要求している。これはつまり、
連合氏の主張そのものが未だ、未検証、未論証であることを認
めたものである。
実際、私はその中身について関心を持って読み進めたのだが
、肝心の中身が全く出てこないのだから、これでは議論にもな
らないのである。
しかし、全く収穫が無かったわけでもない。
連合氏の主張を見てみよう。
A、11/30、投稿より
・・また社民の採った政策は、高度成長に支えられたものであ
ったわけだが、資本の過剰の蔓延=経済収縮による高度成長の
終焉によってその社会政策の基盤そのものが瓦解していると言
うことを理解しないといけない。・・
と言うような主張をしていたわけであるが、これだと、高度成
長などとっくの昔(30年ほど前か)に終わった現代では30
年来社会政策の基盤そのものが瓦解しっぱなしという奇妙なこ
とになってしまう。
B、 さらに12/4付けでは、
・・北欧社民が瓦解しているのは、これまでの国家独占資本主
義政策=社会福祉国家体制が、経済政策的にも財政策的にも、
限界が生じてきたと言うことです。つまり、それを基盤として
きた経済体制がもたなくなってきたことを示しています。・・
ここでは、結局、連合氏の立場が如実に現れている。
彼の主張によれば、社会保障というものは、つまり、社会の
民主的改革改良路線は、高度成長がとっくの昔に(30年ほど
も前だが)終わった現在では、それを成立させる社会基盤その
ものが瓦解しており、そのような高度社会福祉国家体制が財政
政策的にも経済政策的にも、限界が生じ、もたなくなっている
のだそうだ。
これでは、新自由主義推進論者の議論そのものではないか!
?
また、反論2、より、
・・まず、改良主義的なものは、現実掘り崩され、後退してい
ると言う事実に基づかないとナンセンスです。
つまり、社会保障の変遷は、後退しているということです。
改良主義的あり方はやっていけないと帝国主義国側はいずれ
も悲鳴を上げているわけです。・・と続くのである。
連合氏よ、確かにあなたの立場からすると、そもそも、高度
成長が30年も前に終焉して以来、社会福祉国家を支える体制
は30年来ももちこたえられなかったわけだから、いよいよ限
界が生じというわけだから、帝国主義国家側の声が悲鳴に聞こ
えるのだろう。
しかし、私には、彼らの声は悪質なうそ泣き、すりかえのた
めのエセの悲鳴にしか聞こえないがね。(あなたのように帝国
主義側に同情などしないのだよ。)
そんな悪辣なすり替えのためのエセ悲鳴などいくらでも上げ
させとけばよいではないか!?そんなものには騙されないのだ
よ。
実際には、現代の帝国主義の表れである新自由主義路線その
ものが社会体制を財政政策的にも経済政策的にも破綻させる元
凶であり、その財政的表現である、赤字財政を社会福祉が原因
で生じたものであるかのような大うそキャンペーンを張りまく
って、原因のすりかえと隠蔽を図りながら、社会保障(それだ
けではなく、労働条件のあらゆる切り下げ、民主主義への攻撃
、戦争政策の推進を含む)の後退を迫っているということなの
だ。
決して、社会保障、高度福祉国家体制を支える社会基盤が3
0年来の昔から瓦解しており、そういった社会基盤がもうもた
なくなり、瓦解してしまっているなどというものなどではない
のだよ。まさにあなたの主張は帝国主義者どもの主張そのもの
ではないか。
それはデマと隠蔽そのものなのだ。(つまり、具体的データ
・事実に基づくわけには行かないということ)
だから私はあなたが、何の具体的データ・事実をも示そうと
しないことに始めから注目してきたのだよ。
要するに、隠蔽とすり替えであり、デマなのだ。
私は医療界に身を置いてきた人間であり、共産党及びその友 好諸団体の中で医療・福祉の改悪と20年来闘って来たもので ある。その間何度も連合氏のような主張に立ち向かってきた。 (サッチャー、レーガン以来だ)20年来というと連合氏が乳 幼児期の頃からという事になるが、連合氏の主張はその頃から の随分古臭い主張なわけだ。そして、そのつど、それらの主張 は破産し、今では、もはや、新自由主義路線推進論者たちでさ え、その自分たちの主張と未来の困難性を認めつつあるのが現 状なのである。
そこで、私は早速連合氏にいくつかの質問をしたのである。
(デマを暴くためであるのは言うまでもない)
高度な社会保障を維持している北欧諸国は連合氏によれば、
財政政策的にも、経済政策的にもとっくの昔にもたなくなって
いるハズだが、北欧諸国はEUの健全財政基準を上回り、独仏英
伊よりもさらに日米よりも財政は健全であるのは常識ではない
のかね?とね。
Q、スエーデン、ノルウエー、デンマーク、フィンランドの
4カ国の一体どこの国のことかね。
ところがこれに対して、連合氏はまともに答えることができ
ずに、
・・結局、帝国主義を問題にできないあなたに、帝国主義社民
そのものの歴史、或いは、北欧各国の社民主義政党の現実を批
判しても聞き入れるはずがないのです。・・
などとはぐらかすのみで、何ら具体的な<財政的な瓦解例>を
だすことができないのだ。連合氏よ、そういう態度自体があな
たの主張の後ろめたさ、つまり、隠蔽とすり替えによるデマと
いう本質をあらわしたものなのだよ。(あなたの立場こそが現
代の帝国主義者=新自由主義者の立場そのものなのだ)
そして、財政政策的にも経済政策的にも社会そのものがもた
ない真の元凶は何かを示すために、
・・連合氏よ、常識として、新自由主義を推進する米国は双子
の赤字で苦しんでいるし、また米国に追随する新自由主義の日
本の財政赤字は天文学的なものであることを覚えておくことを
お勧めする・・と述べ、
Q、ではなぜ、社会負担がより少ないはずの日米両国は北欧諸
国のような健全財政をたもてないのかね? と問いただしたの
だ。
それに対しても、連合氏はもちろんまともに答えることがで
きず、
・・北欧各国がうまくいってるものではないことは、ブルジョ
ア新聞でも指摘されてきましたが、あなたはそのことを示すと
、私を新自由主義者のように宣伝しまくるでしょう。・・
などとどこのどれとも言えないブルジョア新聞なるものを持
ち出し、<うまくいってない、、>ことがさも常識であるかの
ごとく言い、しかし、それを強く主張すると、自分がじつは新
自由主義者であると見做されるのを恐れている、というのであ
る。
そうそのとおり、ブルジョアの新聞(だけでなく一般ブルジ
ョアマスコミは大方)はまさに社会保障体制は限界にきている
のだという、うそとすり替えの大キャンペーンをやっており(
あなたと同じ立場、だ)、あなたがここでの回答で、そのブル
ジョアマスコミの尻馬に乗っかったのは偶然でもなんでもない
のだよ。しかも、それをあまりやりすぎると、新自由主義者と
しての(と同じ立場の、、でも良い)自分の実態がばれてしま
うのを恐れるというおまけまでついている。
だが心配無用、そんなものはとっくにばれている。
次回には具体的なデータを示そう。
あなたの隠蔽とすり替えによデマを打ち砕く具体的データだ
。