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「科学的社会主義」討論欄

マルクス主義の帝国主義社民のスカンジナビアンの説を批判する

2006/04/10 反戦・反ファシズム・日本国憲法擁護連合 20代 自営業

>前回は連合氏の主張が実は、20年来に渡って繰り返されてきた、新>自由主義者(=現 代の帝国主義者)の主張の焼き直しでしかないこと>を暴露・指摘してきた。

 曲解に次ぐ曲解をあげ、共産主義や社会主義でなくても資本主義で労働者は矛盾な く暮らしていけると帝国主義賛美を行い、マルクス主義そのものを粉砕しようとここ ろみているのがスカンジナビアンである。スカンジナビアンの述べている説は、帝国 主義の下でも労働者は再分配されるという現代のカウツキー主義そのものの主張であ る。
 対して、帝国主義経済は、七十年代移行、財政危機が深刻化し社会福祉国家という モデルを捨て去っているのが現状であり、結果的に帝国主義のもとでうまくやってい けるという帝国主義社民的な主張は頓挫したのが事実である。新自由主義者ではなく 厳密にいえばレーガノミクス以来のケインズ主義を破棄した資本攻勢である。新自由 主義やグローバルという言葉に流されてはだめで本質的には、資本攻勢なのである。 いずれにせよ、ケインズ的なもの、反ケインズ的なものの焼き直しが突き出されてい るが、どちらも、破綻せざるをえない政策である。カウツキー主義は現代においても、 粉砕されるべき代物なのである。レーニンがしめしたように、帝国主義は社会主義の 前夜なのである。
 しかし、現代のカウツキー主義を吐露するスカンジナビアンは、帝国主義でも大丈 夫、そのもので労働者の再分配を獲得していけばよろしいと修正主義を披瀝している のでしかない。しかも帝国主義者は、従来の社会福祉国家像を捨て去っているのであ る。 これらの立場の相違が基本的軸である。

>その主張とは、
11・30付け・・北欧社民が吹き飛ばされる理由・・より
・・社民のとった政策は、高度成長に支えられたものであったわけだ>だが、・・・ 高度成長の終焉によって、その社会政策の基盤そのもの>が瓦解している・・
と、驚くことに、30年も前の高度成長終焉以来、その社会的基盤>が瓦解している と主張している。

 現実に帝国主義社会の高度成長は終焉し、70年以降経済政策は変更されてきた し、帝国主義の財政危機は悪化の一途をたどっていて、このしわ寄せとして社会保障 の切捨てが推進されてきた。 この現状を批判的に分析することは、ブルジョアジーがふりまいてきた「社会主義に ならなくても労働者は公正に暮らしていける、だから共産党なんかやめてしまえ」と いう声がいかにでたらめだったのかを明らかにさせてくれる意味で重要である。しか し、帝国主義賛美のスカンジナビアンは、なんとかこれを必死で隠蔽しようとしてい るだけなのだ。

>これは、資本家階級諸君が聞いたなら、<良くぞ言ってくれた!連>合君!君はす ばらしい。いいかね、聞いたかね、労働者諸君!社会保>障の充実を求める君たちの 運動などは、30年来に渡って社会基盤が>瓦解しており、そんな運動は反社会的行 為なのだよ。即刻止めたまえ!
とまさに泣いて喜びそうな主張ではある。

 むしろ、スカンジナビアンらの主張と結託してきたのが、労使一体といわれてきた 帝国主義社民の立場であろう。この体制は、継続できにくくなっているのが、今日の 世界であり日本なのだ。つまり、戦後経済の資本蓄積のもとで、社会主義予防のため の社会保障切捨てが開始されてきたなかで、スカンジナビアンはその事実を隠蔽する ことで、なおも労働者らの階級闘争の妨害を行おうとしているのですらある。
 日本でもそうだが、資本の立場からすれば、スカンジナビアンのような民社党のよ うな主張を支援し、共産党やマルクス主義者を「そんな運動は反社会的行為なのだよ。 即刻止めたまえ!」と主張し弾圧してきた張本人なのだ。ぬけぬけとこんなことを主 張するスカンジナビアンのようなものを居直り強盗とよんでいいだろう。

>さらに、
12・4付け・・、、スカンジナビアンの諸説を粉砕す・・
では、
・・北欧社民が瓦解しているのは、これまでの国家独占資本主義体制>=社会福祉国 家体制が、経済政策的にも財政政策的にも、限界が生じ>てきたと言うことです。つ まり、それを基盤としてきた経済体制が持>たなくなってきたと言うことです。・・
 さらに、
2・22付け・・スカンジナビアンに反論する2・・では、
・・改良主義的あり方は、いまややっていけないと帝国主義国側は悲鳴を上げている わけです。・・
と帝国主義国側の<悲鳴>なるものまでもちだしている始末なのであ>る。

 帝国主義は限界であるということ、そのもとでは労働者は暮らしてイケナイという こと、したがって社会主義なんだという主張をあえて曲解しまくって、帝国主義賛美 につなげていこうということがみえみえなのがスカンジナビアンである。

>このような主張は<社会基盤の瓦解>をもたらしている、真の元凶が>実は新自由 主義路線そのもの(現代の帝国主義路線)にあることを隠>蔽した、反動勢力の悪質 なデマそのものなのである。

 そもそも、現代帝国主義の瓦解とその延命として資本攻勢が強まってきたというこ とであり、ぽっと新自由主義が突き出てきたのではない。歴史的にいえばもレーガノ ミクスの登場であり、戦後的な帝国主義を支えていた体制が破綻せざるをえなくなっ たということであるが、その犠牲を自国労働者や新植民地体制諸国に押し付けて帝国 主義は延命しているということにすぎない。それらの批判、怒りがスカンジナビアン にあるはずもなく、帝国主義社民の側からの修正主義によって労働者の階級闘争を抑 えていこうというはらでさえあるだろう。

 新自由主義批判を述べながら、具体的な帝国主義そのものの批判、否定、帝国主義 打倒を主張できないスカンジナビアンとはいかなるものなのか?スカンジナビアンは、 帝国主義賛美の立場、極反動そのものである。

>だから、私は早速、新自由主義を推進する、日米両国と、北欧諸国>とを比較し、 実例をデータで示すように、迫ったのであるが、ついに、連合氏の長文の反論にはそ んなデータなど一つも出てこなかった。

 スカンジナビアン氏よ、ここが民社党の応援の掲示板ならば、貴殿の主張の値打ち はあるだろう。だが、ここは帝国主義社民・カウツキー主義を肯定する立場のものが 集う掲示板であるはずがない。カウツキー主義はマルクス主義ではない単なる帝国主 義賛美の理論なのである。スカンジナビアンは、帝国主義社民・現代のカウツキー主 義的改良主義を書き連ねて、マルクス主義そのものを否定しようというのがそもそも の目的なのである。おききしたいが、なぜ日米両帝国主義はたいそう立派な社会政策 を推進しないのだ?ぜひ答えてみよ。
 実例として、北欧諸国の福祉切捨て政策について述べた。
 具体的には、スエーデンの社会政策改悪について具体的に述べたが貴殿は、財政危 機突破としてそれらの社会保障改悪を賛美するおつもりなのか?結論的にいえば、帝 国主義はうまくいかないということなのである。しかし貴殿は、資本主義のもとでも 改良主義で労働者は公正にくらしていけるし、日本の左翼はそれをめざしなさいなど と主張しているということなのである。これをカウツキー主義・修正主義といわずし てなんであろうか?
 直言すれば、貴殿の居場所はここではなく、社会主義青年フォーラムという旧民社 協会・民社ユースなのだ。

>それどころか、私に、
・・社会福祉が後退して来ていることを検証されるべきでしょう・・
とその検証を依頼?してきているのである。(それは筋違いでしょう?)

 ありもしない曲解をし続ける貴殿は、社会保障が後退している事実を検証せよと一 体いつ述べたのか?ペテン的言質を弄す貴殿にはほとほとあきれるほかなく、貴殿と 論争してきた、寄らば大樹の陰さんや銀河さんも貴殿のあつかましさ・ペテンにはほ とほとあきれ返っているのではあるまいか?貴殿を拍手しているのは、右翼の連中だ と肝に銘じたまえ!

>ということで、では具体的なデータを見てみよう。百聞は一見にしかずである。

 以下は、<オランダの奇跡、スエーデンの挑戦に学ぶ>という20>02年6月に 行われた、大阪府社会保障推進協議会の欧州視察団の報>告集からの引用である。本 文はこの際省略して、巻末の資料集からの>引用である。ただし、彼ら自身はただの 視察団で、何のデータも持た>ないため、データの原資料はOECD所載の各国のデータ か、政府の統計>資料であるので、その原資料を提示する。
1、社会保障

1995年のOECD諸国の一人当たりの社会保障給付額(購買力平価)
また、わたしの後付だが、分る範囲で、一人当たりGDPを付した。
こちらの方は、今が分る、時代が分る世界地図2005年版のGDPランキングからの 引用で、購買力平価ではないし、データ自体が03>年度のものであるので、参考ま でに。
3桁の数字はいずれも日本=100とした数字である。
        一人当たり社会保障給付費      一人当たりGDP・ドル
 1位、ルクセンブルグ 7819ドル 251   58545 172
 2位、デンマーク    7002ドル 224   39429 115
 3位、ノルウエー    6477ドル 208   48592 143
 4位、スイス       6335ドル 203   42138 124
 5位、スエーデン    6258ドル 201   33586  99
 6位、ドイツ       6071ドル 196   29801  88
 7位、ベルギー     6062ドル 194   29205  86
 8位、フランス      5985ドル 192   29267  86
 9位、フィンランド    5756ドル 184   31007  91
10位、オーストリア   5589ドル  179  31202   92
11位、オランダ     5563ドル 178   31548   93
12位、イタリア      4658ドル 149   25429  75
13位、アメリカ      4452ドル 143   3738>8  11 0
14位、アイスランド    4322ドル 138   3671>1  10 8
15位、イギリス      4139ドル 133   30278   8 9
16位、カナダ       4038ドル 129   26380   7 6
17位、アイルランド   3337ドル  107   37637  11 1
18位、オーストラリア  3160ドル 101   26062    7 7
19位、ニュージーランド 3134ドル 100,4
20位、日本        3121ドル <100>34010  <100 >

 以下、
21位、スペイン      3076ドル  98   20343  60
22位、ポルトガル    2321ドル  74   ?
23位、チェコ       2190ドル  70   ?
24位、ギリシャ      1852ドル  59   ? 25位、韓国        674ドル   21   ?

 1995年と言えば、高度成長が終焉してから20年ほど経過してい>るわけだが、 連合氏の主張とはことなり、北欧だけでなく、欧州諸国>はいずれも高いレベルの社 会保障を維持していることがわかる。

 こんな資料を貴殿はだしてきたが、社会保障が後退してはいないと強弁する資料に なっているのか?答えは否。
 貴殿が出した資料とは、「1995年のOECD諸国の一人当たりの社会保障給付額」 に規定されたものであり、各国の比較にしかなっておらず、社会保障の推移を歴史的 にしめしているものではないし、その数字のカウント計算方法そのものについて詳細 なことは一切書かれておらず、プロパガンダにもなりえないものだ。

 高度経済と比較するのであれば、過去の推移を比較しなければならないのではない か?完全に貴殿の出した資料は筋違いだ。
 単に、他国と比較してこれだけ水準が高いといっているだけでしかないが、その矛 盾を指摘し、帝国主義のもとでは限界があるという指摘を私はしているのである。貴 殿はそれをも歪曲して、新自由主義賛美をしているように述べていることは断じて許 しがたいといわざるをえない。

>しかも、一人当たりのGDPは日本と比べて、決して高くないか、より低いのである。
 因みに、北欧諸国は    社会保障・対日  GDP対日
デンマーク(保守政権である!のに) 224  115
ノルウエー                208   143
スエーデン                201   99
フィンランド                184   91
であり、新自由主義路線を進める以下の4カ国は
アメリカ                  143  110
イギリス                  133   89
イタリア                  149   75
日本                    100  100
である。

 次に、これの2000年度のデータを少し示しておこう。
 残念ながら、同じく購買力平価ではあるが、実数がなく、日本=1>00としたと きのスエーデンの数値のみである。

 1位、ルクセンブルグ
 2位、デンマーク
 3位、ドイツ
 4位、オランダ(オランダの躍進が目覚しい。視察先として選ん>だ理由だろう。)
 5位、ノルウエー
 6位、スエーデン  260 (即ち、5位以上は260より上>ということ)
 1995年における、6位はドイツで、指数は196、1位、のル>クセンブルグ の指数が251だったわけであるから、その差はひろが>っている。

 上記同文。付け加えれば、労働者の平均賃金を歴史的にみなければ、労働者の再分 配がうまく言っているといいたい貴殿のプロパガンダの妥当性はない。私の主張は、 新自由主義だけではなく、貴殿が賛美する帝国主義社民も労働者を切り捨てていると いうことなのだ。

>連合氏の主張によれば、上位の諸国ほど、財政的にも経済政策的にも>限界が生じ て社会的基盤が持たなくなっており、それは高度成長終焉>以来瓦解していると言う のであるが、実際は全く逆になっているのだ。

 そんなことを一言もいっていないことを曲解してふれまわる奴ほど、度し難いこと はない。私の主張は、帝国主義経済そのものが限界を達していて、北欧社民と賛美さ れてきた国々でも資本主義の限界は出ているということを述べているのであるが、貴 殿はそれを曲解して、さも北欧社民である「上位の諸国#ほど#、財政的にも経済政策 的にも限界が生じて社会的基盤が持たなくなっており」と私がのべているかのように 曲解しているのである。私は北欧の国ほど、社会基盤がもたなくなっているなどといっ たことは一回もない。むしろ、帝国主義社民側の推進してきた政策は頓挫していると 主張しているのだ。しかも、新自由主義という資本攻勢をかけている帝国主義国は軒 並み限界を迎えている。北欧各国も日米も、改良主義ではやっていけなくなっている のだ。どちらも、高度経済成長のなかで労働者再分配が可能であったが、それらがう まくいかなくなったのは高度経済が永遠に続くことはないからだ。戦後的な社会政策 を支えてきたのは高度経済成長があったからだが、資本過剰を克服することはままな らないのである。

 そもそも、長ったらしい資料を張り出す前に、貴殿は、スエーデンの社会保障改悪 と財政支出の関係において、何か擁護することはないか?

>新自由主義を進める日本の社会的基盤がどんどん瓦解しているのがこ>のデータか ら見て取れる。

 新自由主義を進めるから、日本の社会基盤は瓦解したのではなく、国家独占資本主 義政策が破綻したわけであり、これまでの経済政策を可能にした高度経済が終焉した にすぎない。そのなかで帝国主義の延命として資本攻勢がかけられてきたということ である。またアメリカの巻き返し=グローバルに対抗するためには、日本も資本攻勢 をしなくてはならないと支配階級が決断しているということである。

 根底的にいえば、資本攻勢は、資本の過剰と、過剰生産能力そのものにあるわけだ が、貴殿はおそらくマルクス主義経済の知識が乏しいか、もしくはマルクス経済の立 場にはたたないだろうから、なぜ今までの経済政策が破綻したのかはお分かりになら ないだろう。
 新自由主義で破綻するのではなく、帝国主義そのものの経済ががたがたであるとい うことなのである。その場つなぎとして、ケインズ政策から、新自由主義というナ名 の資本攻勢が強化されているのだ。

>実際に、仮に、スエーデンの2000年の指数を95年と同じ201に固定してみ ると
     95年  00年
 スエーデン  201~201
 日本      100~77,3 一人当たり 95年比 22,7%減
となり、如何に日本が急速に瓦解していっているかと言うことが分る。

 貴殿の資料に限定していえば、日本型福祉社会は破綻したということだし、その舵 を切っているのは支配階級なのだということだ。
 貴殿は、資本家に説教するのが筋で、マルクス主義者らの掲示板で北欧賛美をする のは見当違いも甚だしい。

>いくらなんでもそこまではひどくないだろうということで、日本を>100のまま に、してみると、(つまり、おおよそ95年と00年は>同額とすると)
 今度は
 スエーデン   201~260  95年比130%・30増
 日本      100~100
と北欧諸国は大躍進していると言うことになる。(連合氏の主張とは正反対だ)

 資料が、95年と五年後の資料のみを持ち出してきて、都合よく語ってているだけだ けれども、それが、高度経済の時代から現在までの推移をしめしたものでさえなく、 恣意的な資料でしかないのはいうまでもない。なぜ、95年と2000年なのかその わけをのべられよ。
 ちなみに日本の場合、73年をピークに社会保障は改悪の一途をたどっている。しか も、その流れは世界的であり、改良主義の国々も同様だ。とりわけ、スエーデンにお ける財政健全化の掛け声のもとで社会保障改悪が行われたのは、日本同様の近年のこ とである。これに対して、弁解あれば答えられよ。

>では、その中間と仮定すると、
 スエーデン   201~229  95年比114,5%・14,5%増
 日本       100~88 一人当たり  95年比12%減
となる。まあこんなところか。

 いずれにしても、連合氏の主張は成り立たないことが分る。

 勝手に歪曲したり、都合のよい資料を持ち出してきて事足りるとするのは、貴殿の プロパガンダであろうが、高度経済からいかに社会保障が後退してきたかという問題 にはなんらの答えになりえていない。 近年、五年間の資料で、改良主義は限界にはなつていないという貴殿のプロパガンダ の主張を補うことはできない。

>次に財政である

2、財政
A,日本。
 月刊保団連という医療業界誌の06年3月号に神戸大学大学院経済>研究科教授・ 山家悠紀夫氏の小論文が載っている。
 以下はそこからの引用である。
          2000年度     2004年度
 GDP      503兆円       496兆円   -7
 雇用者報酬  271          255     -16
 企業所得    44           50       6
 正社員     3640万人     3333     -307
 非正社員    1359        1590     231
 正社員平均年収 461万円     439      ー22
というような小泉政権の新自由主義路線の元、
 財政的には、
           2000年度     2005年度(見込み)
 財政規模      89兆円       82兆円    -7兆円
 税収        51兆円       44兆円    -7
 国債発行額    33          34        1
 国際依存度     37%        42%
 財政収支      -11兆円     -16兆円   -5兆円
 同上対GDP比   -2,2%      -3,2%   -1%
                      (GDPは04年で計算)
 国債残高     368兆円(73,1%) 538兆円(10>8,5%)
                      なんと-25,4%も悪化!!
 しかも、国債だけでなく、地方債まで含めると 770兆(155%)
 否、実はこんなものではないはず、ということで、隠れ借金まで含>めると、10 59兆円(213%)(・・リアルタイム財政赤字カウ>ンター・・で検索するとす ぐにわかりますよ)という驚くべき赤字な>のである。
 まさに、瓦解しているのは日本であることがわかる。

 私は、改良主義を推進している体制、つまり貴殿が賛美してやまない北欧も財政的 にパンクしているといっているのだ。
 そのうえで日本帝国主義経済の破綻も限界に達している。
 貴殿は、新自由主義対社民というように描きたいようだが、どちらも破綻せざるを えないということを私は主張しているのだ。
 実際に欧州社民政権と労働者階級は対決せざるをえなくなり、いくつもの社民政権 が破綻してしまっている。
 改良主義を賛美しようと、現実に財政基盤はかなり四苦八苦というのが現状である。 貴殿は、日本の財政状況をあげるのではなく、賛美してやまない体制をあげるほうが、 説得力はあるというものだ。本質的に帝国主義経済は、過剰資本と生産能力の過剰に 突き当たっているし、武器輸出で保っているような北欧各国の経済は矛盾を抱えざる をえないものなのだ。

>B、米国の場合
 双子の赤字 エネルギーファンダメンタルハッカーズで検索すると、
 GDP  10兆9855億ドル
 貿易赤字 4965億ドル(対GDP比ー4,5%)
 財政赤字 4125億ドル( ー3,8%)
 合計   9090億ドル(-8,3%)
とこちらの単年度財政収支は日本の-3,2%より悪い。
 赤字国債の残高はGDP比で70%近いという。
 まさに、財政政策的にも、経済政策的にも破綻しつつあるのが新自>由主義路線を すすめる日米両国なのである。

 日米両帝国主義経済が終焉しようとしているのが問題の根底であり、新自由主義経 済政策とは、ケインズ主義経済の破綻以後に突き出されてきた帝国主義延命の資本攻 勢なのである。もちろん、こんな体制は長くは持たない。しかし、カウツキー主義的 な改良主義ももつわけがなく、いずれの資本主義国も破綻せざるをえないということ だ。

>つまり、現代の帝国主義=新自由主義路線こそが社会基盤瓦解の、>真の元凶なの である。

 現代の帝国主義ではなく、現代帝国主義だ。
 新自由主義とは、レーガン政権移行進められてきた資本攻勢そのものを意味し、労 働者に犠牲をもたらし、資本家のみの延命策のような政策であるが、これらの政策の 矛盾や破綻はバブル経済破綻や通貨危機で明らかである。その延命をさらには戦争や インフレで処理していこうとしている帝国主義そのものが限界を迎えているのだ。
 そのうえで、北欧の改良主義をモデルにしながら、帝国主義経済を破棄しないでも 資本主義のもとだもやつていけるというようなアプローチをいうのは、反革命の意見 に等しかろう。
 新自由主義だから破綻する、改良主義ならばバラ色だではなく、いずれの資本主義 ももたないということなのである。
 マルクス主義的アプローチとは、それらをマルクス主義経済学で分析していくとい うことであるが、貴殿は改良主義を振りまいて新自由主義に対抗しているかのように 見せかけているところが、より度し難いということである。

>C,北欧諸国について、
 YAHOOの地域検索で容易に検索できる。
 連合氏が帝国主義国側が悲鳴を上げ、財政的にも、経済政策にも限界が生じ、社会 体制が持たなくなっていると主張する諸国の実際である。  財政収支の対GDP比。 03 04は一部見込みを含む

 デンマーク。 95年社会保障対日指数 224 同年対日GDP  115
 00年   01   02   03   04
 1,5   3,1  2,0  2,9  2,9
 極めて健全な財政である。 貿易収支GDP比-0,2%

 ノルウエー。 対日 208   143
 00    01    02    03   04
 13,7  10,1  9,0   10,4  11,5
 貿易収支 12,9%
 驚くべき黒字財政である!!日本の00年に換算すると、なんと、>00年は69 兆円の黒字なのであるという。ちょっと信じられない数>字ではある。桁が一つ違う のかな?とも思うがそれでも6,9兆円の>>黒字なのだ。(00年の日本は11兆円 の赤字なのにである!)全くうらやましい限りだ。

 スエーデン  対日  201  99
 00    01    02   03   04
 5,1  2,8   0,0  0,7  0,2
 貿易収支  6,7%
 まあ、こんなところだろう。13,7%の黒字などと言うのは日本>から見ると全 く信じられない。財政はトントンかちょっと黒字という>のが本来の姿だろう。でな きゃ、税金の取りすぎかも?もっとも、ノ>ルウエーは将来の福祉財源としてストッ クしているのだという。全くうらやましいね。
 ノルウエー人にでも生まれればよかったよ。

 フィンランド  対日  184  91
 00   01   02   03   04
 7,1  5,2  4,3  2,3  2,0
 貿易収支  5,6%
 この国も信じられない位の黒字財政である。まったく、日本に住む>のがいやになっ てくる。
 まあ、以上ざっとこんなところです。

 武器輸出国論争を貴殿と行ったが、貴殿は武器輸出で経済が回っている北欧と、自 動車産業で回っている日本とを比較しているのだろうが武器輸出でもっている体制を 賛美するのはかなり問題を残しているだろう。

>だから、日本の変革の展望は北欧諸国の社会モデルに学ぶべし!
と私は主張しているのです。

 かつて、赤旗は六十年代「ソ連は科学が躍進しており、モデルにすべき」とキャン ペーンをはたが、ソ連スターリン主義は破綻した。
 北欧礼賛者は、その二番煎じだとしかいいようがなく、単純なアメリカ信奉者と対 してかわりはなかろう。
 日本の変革の展望は、北欧社会をモデル化すべしというのは、かつてのソ連信奉者 であるスターリ二ストや、現在のアメリカ新自由主義信奉者らの小泉政権グループと 同様のものでしかない。
 日本の変革とは、具体的にどういう立場から進められるべきか?
 そしてマルクス主義(私は科学的社会主義という言葉は使用しない)的立場からどう 進めるべきか?というのが重要であって、どこかの国をモデルにすえて一国主義的な ものでいくべきものなのではないだろう。いずれにせよ、帝国主義の改良などありえ ないのだ。

>しかし、主張しながらも、思い知らされて、いいかげんいやになっ>てくるけれど ね。

 それはあなたが改良主義をふりまきたいからである。
 スカンジナビアンと論争してきたのは、原則的マルクス主義者たちであり、貴殿を 支援しているのは右翼らだということが明らかである。
 そもそも貴殿の居場所はここではない。旧民社ユース、今の社会主義青年フォーラ ムか、改良主義党派にでも足繁く通いつめられることを要求したい。ここは、日本 「共産党」という、共産主義政党を軸として、マルクス主義(科学的社会主義)を語り 合う場所であって、カウチキー主義・改良主義を語り合う場所ではないのだ。