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「科学的社会主義」討論欄

反戦反ファシズム連合さんへ(第二インターの崩壊につい て)

2006/04/26 風来坊 50代 自営業

帝国主義国における第二インターの崩壊にも曖昧な態度を とったというのは何を根拠に言っているのだろうか。具体的に 示して欲しい。

 1914年8月4日、ドイツ社会民主党は政治的に破産し、同時に 社会主義インターナショナルは崩壊した。この事実を認めまい とする、あるいは覆い隠そうとする、あらゆる試みは、それが どのような動機から生まれたものであろうと、客観的には全て 同罪であって、社会主義政党の宿命的自己欺瞞と、崩壊を促し た運動の内部的弱さを、永久に保存し、これをかえって分別あ る正常な状態だとして、遂には、社会主義インターナショナル を、一片のフィクションか偽善に変えてしまおうとするものだ 。
 インターナショナルの崩壊それ自体が既に、如何なる時代の 歴史にも例のないことである。社会主義か帝国主義かー過去数 十年に亘る労働者党の政治路線は尽く、この二者択一の中に集 約されるものだった。特にドイツでは、無数の、綱領問題に関 する演説、人民集会、パンフレット、機関紙の論説を通じて、 この定式が、或いは党のスローガンとして、或いは現在の歴史 的局面、及びその特徴的な傾向についての党の見解として繰り 返し述べられてきた。
 世界大戦の勃発とともに、言葉は肉体となり、歴史的な傾向 を示すだけだったこの定式が、たちまち政治状況そのものとな った。いち早くこの二者択一を認識し、進んでそれを人民の意 識にもたらした社会民主党は、自らこの政治状況に立たされる と、さっさと矛を収め、一戦も交えないで、帝国主義に陣地を 明け渡してしまったのである。
 階級闘争の歴史始まって以来、およそ政党という物が生まれ てからこの方、このような例があっただろうか。? 50年間の絶 え間ない成長の末、第一級の政治権力の座を占め、何百万もの 人々を自己の周りに結集した挙句、僅か24時間の内に、政治権 力の全てを雲散霧消させてしまうなどということは、ドイツ社 会民主党以外の如何なる党も、かつて経験した事がない。
 しかも、ドイツ社会民主党は、インターナショナルの中でも 、最も組織のがっちりした、規律の行き届いた先進部隊だった のだから、この一事は、今日の社会主義の壊滅を、完璧なきま でに暴露したものと言えるだろう。略
 あらゆる国々の社会主義政党の共有財産となり得るもの、ま たそうしなければならないものは、インターナショナルの現状 を打破するための突破口、及びインターナショナルの崩壊の原 因を認識することだ。平和と共にインターナショナルの再建を 目指す決定的な行動は、交戦国の社会主義政党からしか生まれ て来ない。
 平和とインターナショナル再建のための第一歩は、今直ちに 、社会帝国主義路線を逆転させることである。
 もしも、このうえ更に、社会民主党の国会議員が、戦争継続 のための戦争予算に賛成投票をするならば、かれらの平和要求 も、平和処方も「如何なる侵略行為にも反対する」勇ましい声 明も、尽く、カウツキーの「インターナショナル」-それを構 成する各国の社会主義政党は、「とやかく言われる筋」がなく 、互い同士、仲良く組んだり、相手の喉ぶえに喰らいついたり 、交互にそれを繰り返す仕組みのインターナショナルーの同類 であって、これは偽善ーというよりもむしろー狂気の沙汰であ る。(インターナショナルの再建 ローザ・ルクセンブルグ)

 ローザの第二インターナショナルの崩壊に対する態度は、い ささかの曖昧さも無いと思いますが。

 それとも、もしそれが、ローザのボリシェビキによる引き回 しを恐れた、第3インターナショナル(コミンテルン)の結成に 対する、時期尚早とする見解に向けられているのだとすれば、 論理のすり替えと言うしかない。