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「科学的社会主義」討論欄

反戦反ファッシズム連合さんへ(ドイツ左派の民族主義論について)

2006/04/28 風来坊 50代 自営業

 これもあなたの言っている事の根拠が分からないので、書いたもので、内容に関する議論はするつもりはありません。

 ローザ・ルクセンブルグは「草稿」の中で、ボリシェビキが資本主義世界に投げかけた「民族自決」のスローガンをも鋭く批判した。しかしここでは、この問題には詳しくは立ち入らない。
 何故なら、第一に、ポーランドの共産主義者も、ボリシェビキとの緊密な連帯を放棄することなしに、このスローガンには公に異議を唱えてきたし、多くのロシアの同志たちも、ボリシェビキに止まりつつも、このスローガンに反対してきたからである。
 第二に、このスローガンはメンシェヴィキのスローガンー少なくとも理論的にはーであって、かれらはブルジョア平和主義の旗をかざし、あらゆる国のシャイデマンどもも、世界を欺くための手段にすぎないにせよ、同様だからだ。
 ブルジョア的、反革命的な政策を進めるのに役立つスローガンは、革命の戦術的なテコでは決してない。民族自決は、ブルジョア世界では決して実現されず、ただ社会主義世界でしか実現されないのであり、その場合にも、抽象的、形而上的な権利の表現としてではなく、社会主義的な世界経済を建設することを目指す国際的なプロレタリアートの連帯の枠の中でしか実現されない (革命の戦術問題に対するローザ・ルクセンブルグの立場 アドルフ・ワルスキ)

 「民族自決権」はプチ・ブルジョアジーの空虚な空文句であり、戯言以外のなにものでもない(ローザ・ルクセンブルグ)というのが、ドイツ左派の共通認識だったのではないか。
 この認識が、一般性、普遍性を持つかどうかは議論の余地があるが。