まず簡単に反論したいが、ロシアにおいて、メンシェビ
キ・エスエル・ボルシェビキという党派が存在していたし、ボ
ルシェビキの間でもレーニンは少数派であった。
ローザが問題なのは、スパルタクシストの反乱であって革命
ではなかったのである。つまり革命党をつくれなかったという
ことである。
それがドイツの国柄だというものではない。ドイツもロシア
も抑圧支配に変わりはないし、ブルジョア議会主義が発達して
いたしていなかった式の論調でもいいあらわされないのである
。というのは、ロシア第一次革命ですでにブルジョア議会はあ
ったからだ。
問題は、そのブルジョア議会から第一次大戦が決定されたと
いうことである。そのことに対して、レーニンとローザの認識
はおそろしく違っている。そこが決定的な違いなのである。
あなたは、一揆主義などというがそれならば、それこそロー
ザの反乱がそういうものではなかつたか?問題は、一揆と労働
者の一斉蜂起とは違うのである。レーニンは明確に労働者の権
力奪取・一斉蜂起を理論化し組織化した。これに反対したのが
、ローザであったが、彼女は一揆で終わった。ここが大きな違
いである。
あなたは、ローザの民族理論は間違いだというが、具体的に
何が間違っているか明確に願いたい。
重要なのは、レーニン主義の解体か継承かです。
ソ連崩壊以降、国際紛争をけしかている帝国主義列強の台頭
と、長期不況があわさっているなかで、レーニン主義の解体か
継承なのかが重要になっているでしょう。風来坊氏に問いかけ
たいが、あなたはこの現代をアメリカ帝国主義とその他の帝国
主義との市場争闘戦だというように見れないのではないかとい
うことです。その上で日本の帝国主義対応が切迫しているとい
うことなのです。そのなかで日本の左翼がレーニン理論を解体
してしまうのか、継承するのかという重要なところにたってい
るのです。こうしたなかで、レーニン理論をたたきつぶしたい
と考えるものが、レーニン解体論にのっかかろうとしていると
いうことです。
レーニン主義解体論は結局、ローザのたどった道、脆弱なド
イツ左派のたどった道(資本主義国では当時最大左翼党派がド
イツ社民。しかし第一次・第二次大戦に対抗できかった。)に
しかなりません。
国際貢献論でつぶれた日本社会党の解体は、ローザらの社民
の限界であったといえます。だからレーニン主義の継承が重要
なのです。
といってもスターリンの歪曲した「レーニン主義の基礎理論
」ではナンセンスなのです。
ちなみに社青同解放派は、スターリンの発祥をレーニンに求 めていますが、それは間違いで、スターリンはレーニン理論を 歪曲し一国社会主義に捻じ曲げ、反対派をつぶしたうえで、内 では圧政をしき、外では帝国主義と妥協(第二次大戦参戦)し た独裁者です。一部左翼には解放派のローザ擁護・レーニン批 判に知恵付けされた人もいるようですが、反スタ理論がないか ら飛びつくわけなのです。