青空さんはじめまして、残念ながら今のままの日本共産
党が右翼政党に擦り寄ることはあっても、これから10年は愚か100
年たっても政治権力を握ることはできないと思います。もしあ
ると仮定するなら、それは解党的出直しを図った日本共産党を
含めて、党内外に民主主義を保障する全く別の社会民主主義党
ないし革命党の合同で打ち立てる多党政権ではないかと思いま
す。
なぜなら、今のいやそれは50数予年に遡って日本共産党は自
らの保身事情や組織拡大と議会の多数だけが狙いの議会主義政
党化へ傾斜してしまったことで、もはやプロレタリアートの代
弁者や人民革命の担い手ではないのです。人民に奉仕する責務
を打ち捨てた党内官僚主義の上に、ほんの一握りの中央独裁権
力が胡座をかく組織を確立してしまったからです。近年の歯止
めが掛からない組織的退潮は、多くの労働者や国民から見放さ
れつつあるなによりの証拠です。
>党内民主主義が確保されていない政党が政権を取った場合、 特権階級の出現を阻止できないのではないかと思います。
まったく同感です。民主主義的中央集権制を核となす、分派
形成や自由な議論を党内規律で縛って許さないとする。みずか
らの党内民主主義を保障できない政党が国家権力を握れば、強
大な官僚支配システムとテクノクラートの上に特権支配権力が
生まれるのは火を見るより明らかなことです。
1980年代後期から1990年代初頭にかけて、プロレタリアート
独裁(執権)を理論上の建前としながら、その執権を人民の側か
ら簒奪し独裁的権力を誇示した共産党や労働者党の一党支配の
もとにあった、東欧社会主義国やソ連邦の崩壊は如実にそのこ
との意味と事実を物語っていると思います。
これは歴史上、ロシアの1905年「血の日曜日」革命以後のロ シア社会民主党内論争をへて、ボリシェヴィキ(後年のロシア 共産党)のレーニン組織論として確立された戦時共産体制に起 因するもので、1917年2月革命(レーニンの規定するブルジョワ 民主主義革命)をへて、エス・エル右派やメンシヴィキ党など 同盟党派を反革命側に追いやった、10月革命蜂起とその後1922 年に至る長い悲劇的な内戦の犠牲をロシア人民に強いる幕開に よって、ボリシェヴィキ党(ロシア共産党)の一党支配に道を開 き、レーニン主義からスターリン独裁主義と国際共産主義運動 の押付けへと受け継がれた。すでに歴史的淘汰の波に洗われた スターリン主義党の紋章であり、今日的課題の民主主義革命( 社会主義による)の大きな妨げになる。人類社会発展史上の「 異物」といっても過言ではないでしょう。