恐慌の原因を、労賃の上昇による利潤率の低下や、生産と消費の矛盾に求めるのは、マルクスの理論を否定するもので、間違っています。
マルクスは、資本論Ⅱ巻21章3節で、部門Ⅱは部門Ⅰより急速に拡大するので、ⅡCがⅠv+mより大きくなることが生じる、と拡大再生産は必ず過剰生産に陥ることを論証しています。つまり部門Ⅰで生産した生産財を部門Ⅰと部門Ⅱに必要に応じて配分することが不可能になり、原材料が足りなくて生産が部分的にストップするのです。そしてⅢ巻15章で、それが資本過多と利潤率の低下として現象し、恐慌が生じると明らかにしています。
詳しくは僕のレポートを見てください。 松崎五郎
http://www012.upp.so-net.ne.jp/nana-iro/