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「科学的社会主義」討論欄

もっと本を読みマルクス主義を学習しょう

2006/07/15 寄らば大樹の陰 60代以上 苦闘するフリーター

 本屋に行けば共産党関係の書籍と言えは不破さんのもの一色。
 階級政党とか前衛を薄めたり、放棄して、国民の党となった共産党。
 プロレタリア独裁を拒否し、暴力革命を放棄し、議会で多数派になることによって革命を行うという不破さん。
 「資本論」は論じるけど「共産党宣言」を読まない共産党。
 スターリン主義を批判をしながらやっぱりトロッキーが嫌いな共産党さん。
 そしてレーニンもロシア革命もほとんど言わなくなった共産党さん。
 でも本当に党員の方々はそれで満足しているのかなと同情してしまう。

 柄谷行人さんが「世界共和国へ」として問題提起して頑張っている。
 的場昭弘さんは「マルクスだったらこう考える」に続いて「ネオ共産主義論」を書いて、新鮮なそして大胆な視点からマルクス主義、共産主義を捉え論じている。
 共産党宣言からもう150年経った、ソ連の崩壊からも10年以上経過した。
 しかし私達に求められるものは全く同じ、いや日本もほかの国々も、いろいろな資本主義・帝国主義では解決出来ない課題を抱えて、右往左往している。
 もっといろいろな論議が必要だ、いろいろな行動が必要だ、いろいろな統一戦線が必要だ。いろいろな組織が、いろいろな党も必要だ。
 そして事実、フランスでも、ドイツでも、アメリカでも、イギリスでも、韓国でも、ベネゼエラでも新しい闘いが始まっている。新しい闘う潮流が動き出している。
 でもこの国では誰も何もしようとしていない、「相変わらず」が大きな顔して威張っている。そして身内だけでみんな満足している。
 面白くもなんともない、変わらなくてはならないのは自分自身だ。
 党自身だ、組織自身だ、だかなんとも変わらない。

 6月末に宮川克己さんが「検証スターリン体制の確立」を副題として「十月革命とソ連邦の誤謬」という労作を出版された。
 初めての出版のようだ、東京で「マルクスエンゲルス研究会」を主宰されているとか。読み出すと面白い。
 共産党の方々の大半は「スターリン主義、左翼全体主義の悲劇はレーニンとポルシェヴィキに問題がある」として「ことの真相」から逃げ隠れているが宮川さんの視点はマルクス、エンゲルスやフオィエルバッハから論じてロシア革命とその限界性や歪曲を通してのスターリン主義と、その破産までを論じている。
 生き生きとした面白さだ。押し付けが一切ない。レーニンの発作がもう数年遅れていたらロシア革命も、世界革命ももっと違ったものになったかも知れないと、思わされてしまう展開である。
 現場を離れた観念論、机の上だけの死んだ理論、自己肯定だけの理論なんて現実には何の力にもならない。
 もっと「マルクス主義」を「科学的社会主義」を、もっと楽しく面白く体験しよう、勉強しよう。
 そして勉強したものを、実際の闘いの現場で活用しよう。
 マルクスやエンゲルス、レーニンも天国でそのことこそ、待ち望んでいるに違いない。