投稿する トップページ ヘルプ川上さんご意見有難うございます。いつもながら丁寧な文章に感心してるしだいです。
川上さんの過去の投稿ぜひ読ませていただきたくクイックしたのですがページが表示されなくて見られませんでした。小生も関連する投稿を科学的社会主義欄今年１月２３日にしておりますが、再度ここに投稿します。ロイ・メドヴェージェフの本からの抜粋です。
１９１７年のロシア革命ほど多くの解釈や評価を生んだ歴史上の事件は少ない。しかし、歴史上の事件でこれほどひどい、そして巧みな改ざんを受けたものはないだろう。ソ連の公式の歴史叙述においてもそうである。・・・・
革命とその一部指導者が理想化され、偽りの評判や経歴が作られた
ソヴィエトの文献では長いこと、内線と干渉こそが「戦時共産主義」や「赤色テロル」の政策を生んだとの説が定着していた。しかし実際はその逆だった。当時誰も「戦時共産主義」政策とは呼ばなかったボリシェヴィキのきわめて厳格な経済政策こそが、テロルや内戦を引き起こしたのであり、食糧徴発やテロルの激化がその内戦を長引かせ、深刻化させたのである。・・・
ロシアの内戦は、ロシアにとって２０世紀におけるもっとも過酷な試練であった。内戦は経済を破壊し、多大な人命損失をもたらした。内戦の３年間に失われた人口の総数は、第一次世界大戦の３年間の人命損失の１０倍である。
メドヴェージェフは外国の干渉は言われているほど本格的でも長期的でもなかったと述べてます。小生は専門家でありませんので詳しいことはわかりませんが、なぜそんなに多くの人命損失を招いてまでレーニンは内戦を戦わなければいけなかったのか？労働者のため？それとも権力の維持のため？いや多くの労働者も食料挑発に動員され犠牲になったのでは？
小生はマルクス主義は大きく間違っているとは思っておりません。しかしながら社会主義者はもっと歴史的スパンで物事を判断すべきだと思います。革命によっていっきに社会主義になることなどありえないと思います。民主主義革命・民主的変革の積み重ねの上に理想社会に少しづつ近づいていくものだと思っております。
ロシアの革命も中国の革命も封建的な旧体制から脱却した点で歴史を一歩進めるものでした。しかしそれを社会主義だというにはあまりにも性急であります。社会主義というのはもっと成熟した民主主義的土壌の上に花咲くものだと思います。社会主義者はもっと歴史的スパンで考えるべきだと思いますが、それが出来ない。
共産党も以前社会主義国が世界で面積でも人口でも三分の一以上を占めているとバカなことをいっておりました。そんな社会主義のレベルに達していない国々を持ち上げたりしてきたことが国民の信頼を失った大きな原因だと思います。いまでも中国等に甘い見解を持っているようですが。