以前にも投稿したことですが、完全な円とか球とか直線は理論上というか概念上はあるのですが、現実には存在しないものです。ボールは丸くても表面を見れば凸凹があります。もっと精密な球は作れますが、顕微鏡で見ればやはり凹凸があります。直線も同じです。光も質量に引き寄せられて曲がって進みます。要するに球とか直線は理論上概念上は存在するのですが、現実には完全な球も直線も存在しません。
共産主義社会もそういう現実には存在しない、理想の理論的到達点に過ぎないのです。ところが銀河さんなど社会主義者(共産主義者)と称する人はそれが理解できないのです。プロレタリア革命(純粋なプロレタリア革命が存在するか疑問ですが)の後、理想社会がすぐにでも作れると錯覚してるわけです。
共産主義社会というのは理論的到達点に過ぎず、一歩一歩近づいていくものではないでしょうか?そして、ここからが社会主義社会・共産主義社会というはっきりした境界線はなく、完全な共産主義社会は理論的到達点なので、近づきこそすれ、到達することはないと思うのです。
社会主義者(共産主義者)は貨幣がなくなるとか、国家がなくなるとか理想を持つのは構いませんが、それらは理論的到達点に過ぎないことを自覚すべきです。
不破氏も本史論とかの未来論で党員を引きつけようとしていますがちょと宗教的な感じですね。本来理論は現実の活動の力の源になるべきものです。ところが共産党に投票している人の大部分は共産党の理論なんて信用していないわけです。身近な党員や地方議員の頑張りで何とか成り立っているのです。これだけみても党の理論的指導者が失格だと言えるでしょう。