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「科学的社会主義」討論欄

宮川克己氏の十月革命の捉え方

2006/10/01 やすし 50代 自営業

 大樹さんから紹介いただいた「十月革命とソ連邦の誤謬」と言う本を図書館にリクエストしていたのですが、購入していただけた(ラッキー)ので、読んでいます。大樹さんご紹介有難うございます。
 川上さんとロシア革命・中国の革命の捉え方で論争していたところですので、宮川さんの十月革命の捉え方を本より抜粋紹介します。

 実際、権力を奪取したボリシェヴィキは、何よりもロシアの工業化とくに重工業重視の政策をうちだし、鉱工業生産の飛躍的発展をはかろうとす。つまり社会主義への物質的準備はおろか、西欧先進諸国の資本主義的発展の水準にさえ達していないロシアを、まず西欧諸国の水準に持っていくために、全力をあげる。そのために国民を総動員し文盲の一掃,実務の習熱、テーラーシステムなど先進国の科学技術、生産システムの導入をはかっている。こうした内容の経済的社会的変革の性格は、ブルジョワ民主主義革命以外の何ものでもない。そして資本主義の十分な発達という条件を欠いていたがために、この革命の基本的性格はブルジョワ民主主義革命であり、社会主義革命ではなく、社会主義を目指した革命だったのである。