不破共産党がソ連の崩壊をもろてを上げて歓迎する、と言った時、驚きました。共産党がそれまでソ連等を持ち上げてきたことへの反省も精算もなかったからです。ソ連や東欧の社会主義と呼ばれた国々の崩壊の原因を指導者のせいにしたのも納得できるものではありませんでした。あちらもこちらも指導者のせいにする、まるで子供だましのような論理でした。無理な体制は必ず崩壊する。その根拠は科学的に解明されるべきです。
小生は子どもの頃からソ連には疑問を持っていました。なぜなら新聞でソ連では庶民が配給を受けるのに何時間も並ばなければならず、そのくせ配給の列に並ばず配給を受けている人がいて、なおかつその人は何人からも文句を言われない、皆当然だとされているという人がいる・・・と言う記事を目にしました。その人は秘密警察の人です。また共産党幹部はいい生活をしてると言う記事もありました。本当に平等な国か疑問でした。また、庶民は配給を手に入れるのに何時間も並んでいるのに、軍事費に大金をかけている様子でおかしいと思いました。
小生はソ連や東欧の国々が崩壊した後の体制を賛美する立場ではありませんが、川上さんの「旧社会主義国は基本的には物価が安定し、失業もなく、誰でも高校へも大学へも行くことができ、老後の心配もない」という認識には疑問を持ちます。確かに住居費や水道光熱費や配給は安かった。物価も安定していた。医療や年金もそれなりに充実していました。
ただ強制収容所へ送られたり、強制労働させられた人々のことが抜け落ちているのではないでしょうか?民族ごと強制移住されたりもしました。進学も親の出身で逆差別を受けることもありました。誰でも高校へも大学へも行くことができたのか疑問です。本当に失業がなかったのかは知りませんが、職業選択の自由は制限されていたのではないでしょうか?過酷なシベリアでの仕事に泣く泣く就かなければいけなかった人はいなかったのでしょうか?
庶民は贅沢ではなくてもそれなりの生活はできたようです。ただし体制批判をしないという条件付です。秘密警察の張り巡らされた中での生活です。
最初川上さんの過去の投稿のページが開きませんでしたが、あとから開けるようになり、拝見させていただきました。未熟者が大先輩に疑問をなげかけ失礼いたします。