投稿する トップページ ヘルプ

「現状分析と対抗戦略」討論欄

平和共同候補運動に賛成である

2006/05/26 スカンジナビアン 50代 自 営業

 情報不足の私がこんなことを言うのはおこがましいとは 思うが、私は平和共同候補運動に賛成である。両院のどちらか 、現実的には参院だろうが、そこに3分の1以上の護憲派を形 成することは最重要課題であろう。そのためには民主党内の護 憲派とこの市民運動が政策協定(といっても護憲が中心。あと はプラスアルファ的な最小限の協定となろうが)を結ぶことも 出てくるだろう。共産党は事実上の新社会党の応援団ではない かなどと咬みついているが、新社会党がそうした運動に参加す るのは同党の自由であって、そのことをもってこの市民運動を 同党の応援団などとレッテル張りをするのは全く的外れな見解 であろう。
 第一、3分の1以上の議員集団を形成するには最も現実的に 考えねばならないことは、民主党から、立候補しようとする候 補者達のことだろう。彼らへの政治工作、説得を考えていくこ とが最重要課題となるのではないか。そして、できれば、自前 の運動参加者から、有力な人物を民主党や社民党の共同推薦と いう形で擁立できれば最善だろう。そう考えているのではない だろうか。
 こう考えると、泡沫政党(失礼)の新社会党の事実上の応援 団 となるなどというのは、この運動参加者自身全く考えもしない ことであろうと推測できる。
 そんな泡沫政党の応援団などしたところで、3分の1以上に なれっこないのは小学生にもわかる理屈だからである。
 従って、赤旗の主張は全く見当違いの非難を浴びせているこ とになるのだ。(小学生以下だよこれじゃ。ん?こんな言葉連 合氏にも言ったかな)
 国政選挙ともなると、基本政策が一致しないと推薦できない などというが、沖縄では基本政策の異なる民主党や社民党や社 大党と共同候補を推薦している。
 共産党に問いただしてみたら、このときには糸数候補個人と 政策協定を結んだということだった。しかし、皮肉なことに、 逆に、このことは基本政策が異なるので、今の日本の状況下で はどの政党とも国政選挙での共闘はできないという共産党の主 張を覆すものとなっている。
 沖縄の経験が教えるところによれば、基本政策が異なってい るために、政党間の共闘は不可能とされていても、共闘は可能 であるということを実証することとなっているのだ。
 私は、共産党の回答者氏に、
・・・30年前の76年総選挙の際にも、当時の宮本委員長が 、選挙戦の終盤になって、(もちまわり!常幹会議で了承をと って)金権腐敗に反対すると言う1点で、共同する、暫定政権 を打ちたてようと自民党や民社党までも含めて呼びかけたこと があったではないか、それは綱領に言うさしあたり一致できる 目標での共同や統一戦線の推進に努力するということの具現化 であって、この呼びかけで唱える暫定政権なるものにはもちろ ん安保やその他の基本政策では対立する自民党までも視野に入 れたものであったし、政策協定なども始めっからなかったなか での政権構想だったではないか?・・・と問いただしたのだが 、回答者氏は・・・そんな古いことは知らないのでわからない !!・・と答えるのみであった。
 もちろん自民や民社や公明からは直ちに拒否の回答が下され たが、その際の言葉が記憶に残っている。
 彼らは・・小異を捨てて大同につくと言う趣旨だろうが共産 党とは小異どころではない・・と切って捨てたのに対し、宮本 委員長は ・・共同(そして、共闘・統一戦線)と言うものは決して小異 を捨てるというものではなく、大異を置いて(捨てない)大同 につくというものだ。それが国民の金権腐敗批判の期待に応え るものだ・・・と反論していたのを覚えている。 もちろん私 は宮本氏を礼賛するものではないが、この言葉はよく覚えてお り、件の回答者氏にもその言葉を伝えたものの、・・古いこと は知らないのでなんとも言いかねますが、、・・というのみで あった。
 しかし、憲法をめぐるこの間のいきさつをみると、まさに、
 ”大異を置いて、大同につく”べき時だと思うのだが、、、 。
 海外の例でも、インドでは会議派政権がインド共産党諸派を 含む左翼戦線の閣外支持で成立している事をわすれてはならな い。
 インドでは共産党自体も諸会派あるし、他の左翼党派も始め っから複数あり、複数主義のもとで、左翼戦線を形成している 。
 これが本来のあるべき左翼の姿だろう。そして、長年の宿敵 会議派と統一戦線を組んで、宗派主義政権の打倒を実現したわ けである。
 日本の共産党の独自主義というかセクト主義というのは最近 富に際立っているのではないだろうか。本当に共同・共闘を誠 実に追求する、その方向でのイニシアチブを今こそ口先だけで なく、実際に大いに発揮するべきだ。そうした方向こそが広範 な労働者人民を結集させ、団結を勝ち取る道だと思うのだが、 、。
 (私は風来坊氏が紹介した五十嵐教授の考えにかなり共鳴し ている。)