「平和への結集」の知り合いに送った文章の一部を公開し ます。
自分の意見を言ってほしいということなので意見を述べてみ ます。
結論を先に言います。「平和への結集をめざす市民の風 」
の基本的な考えが分からない。そんなことではうまくいくとは
思えない。日本共産党は変わるのでは、ないし変わったという
のは幻想にしかすぎない。変わるのなら「平和への結集」の側
が変わるしかない。
やりたい人がやるのは勝手だが私はそんなために時間を使い
たくない。
まず「平和への結集をめざす市民の風」はどこまでを護憲派 と規定しているんでしょうか。広く考えれば自民・公明以外の 政党全部ということになりますし、狭く考えれば護憲を明らか にしている共産・社民、糸数氏以外は全部改憲派というとらえ 方もできます。中間派と思われる民主党の一部や保守系政党を 敵にまわしたくないので、ぎりぎりまで明らかにしたくないと いう考え方は理解できますが、「護憲派で参議院の3分の1の 議席をとる」を命題に掲げているのならここの部分を明らかに しないで具体的な行動に移れると思うのは大間違いだと考えま す。
次は前の部分と関連しますが、日本共産党についてです。イ タリアのオリーブの木の場合、保守連合とリベラル連合という 2大勢力に対して共産党再建党はリベラル連合の政権には参加 しないがリベラル連合と選挙協力をするという戦術をとりまし た。
日本での対比で考えると自公連合と民主党に対して日本共産 党が民主党と選挙協力を結んで自公連合に対抗するということ になります。こんなことに現実性がないのは火を見るより明ら かです。
ですから日本では日本共産党は選挙協力をしない自己中な独 善的政党と規定する必要があります。その上でこの政党も一緒 にできるように「平和への結集をめざす市民の風」が妥協をし なければなりません。
私は「比例での統一名簿作りはしない」ということを明確に して日本共産党に信頼を得るしか手段がないと考えます。そも そも日本共産党も社民党も現実的には比例区でしか議席がとれ ない比例政党である以上、自分達のアイデンティティを失いか ねない比例での統一名簿に賛成するわけがありません。
それよりは選挙区での平和統一候補作りに力点を置き、複数 区以外の一人区での議席獲得(一人区で平和統一候補が議席を とれたら国民投票に対して計り知れないプレッシャーを与える ことができます)と比例区での社民党、日本共産党の票の上積 みを狙うことの方が現実的と考えます。
最後に社民党党首と食事をしたりと、日本共産党も変化が見
える。そこに期待すべきではとの意見ですが、まったく賛成で
きません。
日本共産党を変化させたいと本心から願うならその最後のチ
ャンスは新社会党に対しての日本共産党の申し入れが分かった
時点でしょう。
?新社会党と部落解放同盟が密接な関係にある?新社会党綱領で 事実に反する不当な攻撃がおこなわれている?新社会党の「憲 法改悪阻止の共同」が、社民党や共産党の政党要件を国政選挙 で活用しようとする党利・党略的なものであることが分かった 、という3つの理由はすべて根拠不十分です。
?については日本社会党と部落解放同盟との関係があっても選 挙協力をした事例がある。?新社会党綱領の批判は事実に反す るとは言えない。また政党間協力をしながら、政党批判をする のは日本共産党もしてきたことである。?2004年の参院選 愛知の例や各種自治体の首長選の実例がある。その際に党利党 略と言わないで、今回だけ党利党略というのはおかしい。など 徹底的に批判して声明の撤回や謝罪、担当した人物の首をとば す等で日本共産党の手を縛るべきでした。
※「第44回総選挙にあたっての合意」HP上で公開しない社民党 もおかしいし、日本共産党との申し入れの経緯を積極的に公開 しなかった新社会党の対応も生ぬるい。
今ではもう遅すぎます。全力で勝つべき相手に準備を怠って 負け、勝てそうもない相手に全力で立ち向かう羽目になった今 回のワールドカップサッカーの二の舞になることが見に見えて います。それでも応援をするというのはあなたの勝手なので止 めませんが、私は付き合いたくありません。
※新社会党の声明文の公開、日本共産党の対応など基本的な事
実関係を確認した上で批判している人は私が調べた限りでは宮
地健一氏しか知りません。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~mike/heiwakyodo.htm