保守も革新も良識あるものは立ち上がらねばならぬ。
日本型社会(民主)主義は、生産点での正社員男性へのセー
フティネットはそれなりに充実していた。また、農民、中小企
業、建設業者へのそれもそれなりにあった。
しかし、決定的なのは、働く女性へのセーフティーネットが
生産点でも生活点でも欠落していた。男性にとっても生活点で
のセーフティーネット欠落は、本当は問題なのですが、女性に
矛盾を押し付けることでなんとか糊塗してきた(しかし、仕切
れずに、過労死する男性も多かった。)長期政権による腐敗も
深刻化した。環境破壊も激化した。そういうことで、批判に晒
された。改革は確かに必要だった。
ところが、日本型社会民主主義に代わって持ち上げられたの
はアメリカンリベラリズムのつまみ食いといえる、新進党→民
主党若手右派→小泉総理に代表されるネオリベだった。
その原因は、日本型社会民主主義の担い手だった旧来自民も
そして、日本社会党も、そして三井先生に冷ややかだった労働
組合も、新しい時代を切り開く視点が欠落していたことでした
。社会党の左派は旧来のイデオロギーを引きずり、右派は、小
手先の政界再編に飲み込まれた。旧来自民なり、地方なりは、
「古臭い」というレッテルを貼られ、居場所を徐々に小さくし
ていった。(本当は亀井さんは公共事業の思い切った見直しを
断行しており、改革派といえるのですが、マスコミの報道が先
行した嫌いがある。)。
ある意味、地方が切り捨てられたのは、女性を大事にしない
などのイメージもあったと思います。それが今は政界の主流と
なったネオリベに付け入る隙を与えた。無論、大都市のネオリ
ベとて女性を大事にする気は毛頭なく、むしろ男女共に安く労
働力を買い叩くことしか考えていない。フリーターは増え、さ
らに小泉総理は彼ら、彼女らを扇動して地方や正社員への攻撃
を行った。
分割統治です。リベラル派でも、小泉自民党へ流れていく人
も多くいた。現に反核平和に熱心なインテリの人でも、小泉さ
んの改革はいい、といって、自民党に期待する人を多く目撃し
ています。
本当は平和と人権(暮らし)はセットなのにです。
しかし、むろん、少子化は激化していく。フリーターは金が
ない、正社員は時間がない。過労死はむしろまた最近増えてい
る。勝ち組といわれた「正社員」も大変、フリーターも大変。
相互に対立させられて悲惨。
一方で、濡れ手で泡の連中は完全にスルー。村上容疑者の逮
捕は良かったが、まだまだ特権をむさぼっている連中は日本だ
けでなく、アメリカにいる。
この状況を打破するには、「皆を底上げしていく」ことで経
済社会を良くすることを強く提示するしかない。小沢さんも亀
井さんも、ここは、特に女性も男性も底上げすることをきちん
と打ち出すべきでしょう。もちろん、地方の保守層も自ら女性
を大事にする方向で意識改革することで、抵抗勢力のレッテル
を返上せねばならない。そうでないと総理に分割統治されてし
まいます。もちろん、労働組合もです。
抵抗勢力の汚名を返上せねばならない。潜在的な労働組合へ
の期待は高い。若者でも9割近くは必要と回答している調査も
ある。むろん、労働組合も変わろうと努力しているし、それを
促進しなければならない。
「革新」野党も、女性を看板利用だけするのはやめにしない
といけない。それでは、総理とかわらない。
総理だって女性を本当は大事にしていないのに、自分の気に
入る女性を大量擁立してリベラルぶっているからです。
左翼でもセクハラしまくり、女性を買いまくり、なんて人も
いますが、深刻に反省していただきたい。あなた方が左翼票を
小泉自民党へ鞍替えさせたのです。
「みんなで悪くなる小泉政治」から「みんなで良くなる亀井
政治」へ、などという日が来るのを楽しみにしているところで
す。
亀井さんは選択的夫婦別姓論者であり、分っていただけると
信じていますが。
革新も保守も「ひからびた歌手」になってはいけない。
「「固定した、狭いイデオロギーにたって、革命だ、反独占だ と叫んで、抵抗だけに終始していることこそ、いきいきとした 歌を忘れ、誰も耳を傾けようとしない、ひからびた歌手になり 下っているのではないのか。」(江田三郎先生「社会党は”歌 ”を忘れよ」)
労働組合、リベラル市民派、良識保守がとにかく一致できる ところで一致し、民主主義と人権、平和を守ることを大前提と して、それぞれの得意分野を活かしながら、ときには相互批判 をしつつ、腕を組んで、新しい政治を興さねばならない。労働 運動、市民運動、政治闘争を三位連携で進めねばならない。そ の上に私は民・共・社・国・日5党が打倒自民で結束していく 価値があると考えています。
そして、5党は、当然、クオータ制度を導入し、自民党と対
決する。
民主党が複数擁立区では必ず1人は女性としていますがこれ
は良いことです。まず、地方選挙で実践させないといけない。
自民党のまやかしの「男女共同参画」ではなく、野党が新し
い政治のモデルを示さねばならないでしょう。女性が多い野党
連合政権がそれなりの仕事ができれば、女性に任せて良いじゃ
ないかという話にもなってくると思います。
ノルウエーでそうだったように。能力に違いはない。参入機
会を奪われているだけである。
旧総評の連合系労組を誹謗中傷するしか能のない一部の堕落 した全労連の若手ダラ幹、不破路線を忠実になぞる若手共産党 員諸君は「インタナショナルがダサい」と嘯く。違う。インタ ナショナルの心を生かせないのがダサいのだ。
「海を隔てつ我らかいな結び行く」
国際的連帯の精神。中国の独裁体制を持ち上げる不破さんに
はできまい。
「いざ闘わんいざ奮い立ていざあインタナショナル我らがも
の」
結局、堕落した若手諸君は、また、大衆を馬鹿にしているか ら擦り寄ろうとするのだ。擦り寄っていいことがあるのか?変 な気楽さはおやめなさい。
私は、そんな彼ら、彼女らもしかし「いつか分ってくれる」 と、温かく見守りつつ、社会市民連合として、市民運動家とし て、連合の一員として全力を尽くしたい。