来年は、道府県議会選挙と市町村議会選挙、参議院選挙になります。私は、最近になって小沢一郎民主党党首が書いた「小沢主義」や小沢ビジョンを読みました。小沢党首は、選挙の候補者がドブ板選挙の姿勢で地域の細かい所までの宣伝や訪問に専念することを重視しています。小沢ビジョンは、小泉政権を「扇動政治」と位置づけて、小沢氏がすすめる政治を「普通の政治」に戻すとしています。
私が、小沢氏を評価しているのは、(1)福祉や教育、雇用の分野の格差是正、(2)農業の生産者価格の確保、(3)自衛隊は、海外派兵を止めて専守防衛に撤する、(4)日本が、アメリカ本位でなく、中国を中心にしたアジア外交の重視です。
しかし、日本共産党や社民党、新社会党は、基本的に反小沢と小沢アレルギーを抱えています。反面、民主党は、政権交代を目指してかなりやる気を見せています。
自民党と公明党の連合政権は、雇用関係の悪化や高齢者への生存の危機、青年のニートの増大、結婚できない層の拡大、子育てができないこと、凶悪犯罪の増大などを引き起こしています。野党が、安倍政権を打倒するために大同団結する時期が来ているのに、「憲法9条は、日本の宝。」「憲法9条、好きやねん。」「頑固に平和憲法。」と言ったピントのずれたスローガンや目先の課題に追われたりしています。
私は、住民が抱えている苦難を取り上げて、その解決策を提起することが重要と考えられます。野党が、護憲一本槍や反小沢、小沢アレルギーを克服して、「確かな野党」や「頑固に憲法」と言う住民要求から遊離したスローガンを取り下げて、「確実で安心できる政権交代へ!」のスローガンにすることです。