ニカラグア大統領選挙は、11月5日投開票されました。オ
ルテガ元大統領が右派2候補者を打ち破っての当選をしました
。左派政権が、16年ぶりに返り咲きました。オルテガ氏は、
30歳から40歳までの若い内閣でアメリカ帝国主義からの干
渉とコントラの反革命勢力とたたかって来ました。サンディニ
スタ解放戦線の支持基盤は、農民や民族ブルジョアジーでした
。このグループは、アメリカ帝国主義やスペインの干渉とたた
かってきた自負を持っています。
16年右派政権は、アメリカ帝国主義から輸出された新自由
主義による農民や民族ブルジョアジーの貧困化と格差社会によ
る矛盾の激化アメリカ帝国主義からの干渉を強めて来ました。
オルテガ氏の当選は、1)コントラとの和解、2)農民や民
族ブルジョアジーの振興策、3)アメリカ帝国主義の干渉とグ
ローバル化とのたたかいを全面に打ち出して、サンディニスタ
解放戦線の支持基盤だけでなく保守層にもウイングを広げた結
果です。オルテガ氏は、60歳でのリベンジで中米の反米勢力
と南米のベネズエラ、ブラジル、チリ、アルゼンチンの反米勢
力との連携を強めていきそうです。
日本共産党を含む野党は、ニカラグア大統領選挙の結果から
安倍政権がアメリカ帝国主義の従属とグローバル化、核兵器の
使用・持ち込み・製造・実験の非核3原則の形骸化、教育基本
法改悪、国民投票法案、集団的自衛権による日本国憲法の形骸
化をすすめることに対抗する戦略を立てることです。
戦略は、安倍政権を支えているアメリカ帝国主義の従属関係
を断ち切り、日本独占資本のグローバル化推進と格差社会の是
正、日本国憲法の反動性と不十分さの解消、日米安保条約とサ
ンフランシスコ平和条約の廃棄、日本民族と定住外国人、アイ
ヌ民族、沖縄との共存による真のグローバル化推進、女男や性
的少数者の基本的人権の尊重などです。戦術は、政党や労働組
合、市民団体、個人がより集まってアメリカ帝国主義の支配を
止めさせるためのあらゆる知恵を尽くして打ち建てます。