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「現状分析と対抗戦略」討論欄

尼崎市長選挙の結果と教訓について

2006/11/21 ぶどうちゃん 40代

 尼崎市長選挙は、11月12日告示、19日投開票で行 なわれました。立候補者は、白井文市長と谷川正秀元尼崎市会 議員が争いました。当選は、白井文市長でした。
 白井氏は、政党や団体からの推薦を受けていませんが、社民 党や日本共産党、新社会党、市民派地方議員、尼崎地区労、尼 崎労連が陰で支援をしていました。谷川正秀氏は、安倍首相と 冬柴国土交通大臣のお墨付きを受けて、業界や創価学会の支援 で候補者活動をしました。白井氏は、101388票で、谷川 氏は、47487票でした。
 白井氏の再選は、市役所の情報公開や無駄遣いの一掃、クボ タによるアスベスト被害の実態調査と被害者対策、小学校の少 人数学級の実現、市民向けの成人病検診の推進などが市民の心 を捉えたからです。
 白井氏の課題は、退職金の大幅削減とキリンビール工場跡地 の再開発、国民健康保険料の値下げ、JR福知山線の事故の根 絶、同和対策の抜本的見直し、尼崎地域の地域産業の振興が課 題となります。
 尼崎市長選挙の結果は、党派むき出しにたたかうだけでなく 、尼崎市民の気持ちがわかる要求や地道な実績づくり、政党や 団体が候補者のサポートに専念することを示しました。日本の 野党が、尼崎市長選挙の結果から大同団結で安倍政権打倒の戦 略を市民の苦難に依拠して組み立てるべきです。