「現状分析と対抗戦略」討論欄

2004年参院選で小泉・安倍を討ち漏らしたのが痛かった！今度こそ確実に首を取ろう！

2006/12/16 さとうしゅういち３０代社会市民連合事務局長（連合系労組組合員）

残念ながら教育基本法「改正」は、成立してしまいました。やらせが発覚しているのに、かくも軽く「基本法」を変えてしまうとは憤りを禁じ得ません。「防衛省」法案も成立。問題は海外派兵の本来任務化であり、現時点ではとくに、アメリカにくっついて戦争しまくり、ということに道を開くものです。

　しかし、くどいようですが、私が思うに、2004年参院選で、小泉総理と安倍幹事長の首を取り損ねたのが、大変、悔やまれます。

　自民党は51議席から49議席に減らしましたが、「敗色」が薄く、小泉総理と安倍幹事長の責任はうやむやになりました。

　もし、ここで大敗していれば、小泉退陣。そして９．１１総選挙での自民圧勝もありえない。

　安倍さんも6年間は総理になれない。というのが、89年参院選で惨敗したときの橋本幹事長は総理候補最右翼といわれながら、6年間お預けになった。ボクシングでＫＯ負けしたチャンピオンは、再戦は何年か困難、というのと似ています。

　しかし、49議席だと、「判定」に持ち込まれます。審判は、自分たちでやるのが「政界の協栄ジム」＝自民党ですから、改選議席過半数割れ、得票率は大惨敗でも責任はうやむやです。

　多分、例えば、その結果、谷垣さんとかが総裁だったらここまではできなかったでしょう。

　ただ、今度の参院選で自民党を大敗させても、今度は、また小泉さんが再登板して期待を集める、ということになるとまずいと思います。

　アメリカンリベラリズムの小泉か、復古主義の安倍かというどちらも「殺憲の選択肢」しか国民にしめされず、共産党、社民党はおろか民主党でさえも選択肢からはずされるという時代になるかもしれません。

　党内的には、わざと当て馬＝インドネシアチャンピオンが登場して倒され役を勤めるとか（笑）。

　タイのボクサーも来日して協栄ジムボクサーと対戦すると、１００％ＫＯ負けして帰って行きます。ほとんどダメージ受けたわけでもないのに、派手に大の字になって倒れますからね。スポーツ新聞のボクシング欄をご覧ください。

　政界の亀田・協栄ジム＝安倍自民党を完全ＫＯだ！