近づく参院選に、自民公明政権に勝利するには、どうし
たらよいか。
民主党の小澤一郎代表には様々な疑問もある。小澤氏は政権
獲得をめざしている。そのためには、社民・共産とも提携する
ことを本気で考えている。もちろん、政権獲得後も平和護憲派
であるとは言えない。しかし、目下の小澤一郎は、本気で自民
公明政権打倒を考えている。そのことは充分に判断材料に入れ
ておくべきである。
さて、参院選そのものは以下のパターンに分けられる。
①比例区
②選挙区複数区
③選挙区一人区
この三パターンがある。それぞれの対策を考えてみたい。
①の比例区や②の選挙区複数区は、それぞれの党派の闘いが 基本となる。護憲候補に当選してほしい。具体的には、野党側 の多くの候補である。しかし、民主党改憲派のネオコン派議員 は成果再編となれば、小泉新党に近いだろう。政党の闘いに市 民運動は応援するかたちとなるだろう。
③のやはり選挙区一人区が焦点となる。当選は一人である。
a)
自民党は公明党と創価学会をひきつれて沖縄補選型の闘いを組
む。
民主党ネオコン派が、自民党に対して擁立された場合はどうす
るか。
私は、その民主党候補に肩入れするよりも、社民党や共産党な
ど護憲政党と市民運動、保守の護憲派を結集して一人区の共闘
候補を擁立すべきと考える。
b)
自民党に対して、民主党の護憲派候補(ないし民主党護憲派と
社民党共闘候補)擁立ならどうするか。民主党・社民党候補と
政策を出し合い、一本化支援態勢を組むべしと考える。
c)
自民党公明党民主党社民党がすべてが支援する候補を立てたら
どうするか。私は、共産党・無党派民主主義・保守護憲派を糾
合して護憲平和共闘候補を擁立すべきと思う。
d)
自民・公明・民主が組み、社民党、共産党の三候補だったらど
うか。
社民・共産の協議を行ない政策協定を結び候補を一本化すべき
と思う。
以上、簡単な考察を試みた。具体的にはその土地の政治的実 態とこれまでの経過、地域住民の階級構成と心理的分析など詳 細なデータに基づく具体的プログラムを構築することが欠かせ ない。
さらに、野党内部で細かなことで分裂しあうのでなく、大胆 に国民に広く意見を提示して、国民世論を喚起するよう務める べきと考える。巧妙な、電通などの広告媒体による心理的操作 に操縦されぬためにも政治を論じ、政策を出し合い、米国や国 際世論のさじきの外で軽蔑されている政権に甘んじないために し、まともな公民的論議を復興させねばならないだろう。都知 事選の偉大な愚挙を十二分にふまえて、同じ過ちは二度と繰り 返さぬために。