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「現状分析と対抗戦略」討論欄

共産党中央は戦前と同じ誤りをまた繰り返すのか?

2007/5/24 風来坊 50代 自営業

 戦前共産党は、確かに戦争やファシズムと闘った。それは事 実だ。
 しかし、それは戦争を阻止し、ファシズムと闘うのに適切だ ったのだろうか。
 有効な反ファシズム反帝闘争を組織する努力はなされたのだ ろうか。
 コミンテルン第六回大会の社会民主主義主要打撃論を決定し た。
 コミンテルン第10回執行委員会の社会ファシズム論を採択し た。
 その結果ファシズムに対する闘いより、改良主義、社会民主 主義に対する闘争や既存の無産政党に対する批判や攻撃を優先 させたのではないか。
 確かに社会民主主義右派の役割を暴露し、これと闘争するこ とは当然だ。
 しかし、左派の暴露を強調していたのではないか。
 1929年全国非戦同盟を「平和主義」と批判し「一切の戦争に 反対する」という社会民主主義的平和運動を小ブル的運動と攻 撃した。
 1932年反ファシズムをスローガンとして結成された日本労働 組合会議を主要敵として攻撃した。
 1933年上海反戦大会が開催される事になった。当初は好意的 で代表派遣も呼びかけたが直前になって、批判し、開催に反対 した。
 つまり、反戦反ファシズム共同行動にことごとく反対したの である。
 1935年7月コミンテルン第七回大会は、社会ファシズム論を 見直し、反ファッショ人民戦線に転換した。
 しかし、コミンテルン日本支部は、1935年3月の袴田中央委 員の検挙で 壊滅していた。
 つまり、ファシズムと有効に闘うための統一行動や統一戦線 を組織した事は、一度もないのである。
 そして、今また、改憲策動やファシズム危機を目の前にして 、統一行動や統一戦線結成のために行動するのではなく、「確 かな野党」なるスローガンで、自公政権に対する批判より、民 主党.社民党.新社会党に対する攻撃を優先させ、「9条の会 」や「平和共同候補実現運動」の妨害を行なっているのである 。