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「現状分析と対抗戦略」討論欄

マッチポンプ政党 公明党にお灸をすえよう

2007/7/22 さとうしゅういち 30代 (社会市民連合事務局長 連合組合員)

1999年夏、公明党は、閣外協力を開始しました。そして同 年秋、自民党・自由党の連立政権に参加しました。

それ以降、何が起きたか?

「怒涛の政治のネオコン化」です。

2000年6月の総選挙では、自民党は大きく得票を減らした が、公明党の下駄を履いて政権転落をまぬかれました。

そして、小泉さんは、地方の保守層をいじめ、大手企業の利益 を図る改革を開始しました。

それが可能になったのはなぜか?公明党が自民党に票を補給し たからです。保守層は、小泉改革に反発し、地方では大きく自 民党から離れたが、公明党が都市部を中心に自民党を支えた。 これにより、2003年総選挙でも、2004年参院選でも小 泉さんの人気は落ちていたが、敗北を最小限に食い止めたので す。

この間、医療費の負担増、老年者控除廃止、年金控除縮小、発 泡酒増税、年金保険料引き上げ、定率減税廃止、介護保険負担 増、障害者自立「支援」法制定、高齢者医療費負担増、母子加 算縮小、生活保護の運用「厳格化」など、怒涛の庶民への負担 増や福祉の切捨てが相次ぎました。

一方で、小渕政府で導入された、法人税減税は据え置き。また 、投機利得への課税も甘くなりました。

地方への交付税もカット。一方で、小泉さんは2003年から 2004年に掛けて、35兆円のドル買い介入を行い、財政難 で困っていたアメリカのイラク戦争を援護射撃するとともに、 円安誘導で、輸出企業を助けた。

また、非正規雇用がさらに拡大し、貧困層が拡大した。

これらの庶民いじめの政治をことごとく支えてきたのが「福祉 と平和の党」であるはずの公明党です。

公明党が、与党だから自民党の暴走が抑えられたなどと弁解す る幹部もいる。

それは違う。公明党が自民党を応援しなかったらどうなってい たか?

東京都知事選だって、石原慎太郎候補に公明党がついたのが、 勝因である。公明党票が浅野さんに流れていたら、石原さんは 落選していた。

それでいて、公明党地方議員は確かに面倒見が良い。だからつ いつい、頼りにしてしまう人もおおい。

しかし、それは、ボコボコに殴り倒しておいて、救援の手を差 し伸べ、善人面をするのと同じことです。

庶民いじめを行う人=中央の党幹部と、生活保護などで面倒を 見てくれる人=地方議員が違うので騙されるかもしれないが、 同じ公明党です。そんなマッチポンプを許したら、笑いもので す。

公明党は、今回の選挙で徹底的に減らさないといけない。公明 党の選挙区候補が磐石なのは大阪だけです。愛知、神奈川、埼 玉は、民主党が二人当選すれば公明党は必然的に落選します。 民主党の片方の候補者1人勝ちしすぎないことに気をつけたい 。それだけです。

 あとは、投票率をひたすら上昇させましょう。そうすれば、 比例区では公明党の割合は薄まります。850万くらい以上は 取れはしない。投票率を6割に乗せたら、公明党の議席を8か ら7には減らせます。