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「現状分析と対抗戦略」討論欄

「自公政権崩壊」が見えてきた!

2008/1/26 人文学徒

 今日、ガソリン暫定税率の問題を通して、表題のことが見え てきたという思いです。長年の経験で、共産党の方などがそれ を最も信じていないとも伺われますので、この明るいシミュレ イションを書いてみます。

①本日の朝日新聞によれば、「衆院の通過 月内不可能 予算 関連法案」だそうです。それによれば、「ガソリン税の暫定税 率延長を含む08年度予算関連法案の趣旨説明は早くとも31 日になり、参院自民党が求めていた予算関連法案の月内衆院通 過は事実上不可能になった」ということです。この記事には、 「首相決断」などもありえてなお疑義も残りますが、さてそこ で、

②予算関連法案は2月に入ってから衆院通過ということになり ます。すると、「あくまで反対貫徹。そのためにこそ『テロ特 措法成立に関わって、参院60日審議未了』作戦を使わずに、 温存してきたのだから」としてきた民主党は、手ぐすね引いて 「参院60日審議未了」に持ち込むでしょう。つまり、参院で この問題が60日も審議されるわけです。

③ここで共産党にお願い。テロ特措法の時のように「審議未了 作戦反対。あくまでも白黒決着せよ」などと、民主党を揺さぶ らないでくださいね。税の問題、この長期政権がその横暴によ って不正に搾取してきた税の問題は、国政の基本中の基本です から。これを国民が学習し、主権者として目覚めることほど、 政治にとって肝要なことはほかにないぐらいのものですから。 国会でも長く論議するほど、国政の基本にかなっているわけで す。

④すると暫定税関連法案「衆院3分の2再可決、成立」は4月 にずれ込むことになります。何がおこるでしょうか。
A 3月中頃から石油の小売業者が買い渋りを始めるはずです 。4月を超えて元売りから買う値段が25円安くなるかという 前に、高いガソリンを買う馬鹿はいませんから。そして、この 動きはたちまち超特大のマスコミ種になります。消費者として の僕のような人は、自分のガソリンスタンドで3月初め頃から こう質問しますし。
「ここの売り主も、4月1日の安いガソリンを買おうとしてい るだろうね? そうして1日以降はすぐに高いのを売らないよ うにしてくれよ。じゃなきゃこれからここで買わんぞ」
 なお、こういう一人一人の言動こそ、下手な政治演説や署名 集めよりもはるかに効果がある「政治的実践」なんです。大事 な時期にかみ合った大事な日常言動は、素晴らしい社会的波及 効果を持つものということです。スタンドの店員は卸売りの人 にこれをたずねるでしょうし、それが集約されれば元売りは4 月目指して何らかの行為をしなければなりません。そういう動 きはどんどんマスコミにも採り上げられるでしょう。社会的良 循環的波及効果と言えましょうか。
B 4月1日以降にはこうなります。「あそこがいくら、ここ がいくら」、「あそこは古い卸値でたくさん買ったんだ。ここ は新しい値だったんだろうな」などなど、世の中大騒ぎです。 ちっとも下がらなかったらこうです。「新値で買った奴もある だろうに、どこも下がらないなんて、闇カルテル?」。闇カル テルがあったらサー大変。民主党が手ぐすね引いて待っている でしょう。参院で持っている「国政調査権」で、ぼこぼこにさ れるでしょう。最近のいくつかの小売業者の「平謝り」や製紙 会社の「『みんなでわたれば怖くない』が、今度は『みんなで 平謝り』」を見ている業界には、そこまでの度胸はないでしょ う。民主党の手ぐすねを前にして、「闇カルテルを自民音頭」 とか「同、官僚音頭」とかは、ありえません。
C さて、こういうわけで、ガソリン価格は遅かれ早かれ限り なく25円値下げに近づいていきます。そしてその間中、税の こと、自民党の悪辣な税収奪のことが、国民に議論されるわけ です。