はじめに
民主党は、確かに沖縄の米軍基地問題では、自民党と「同じ穴のムジナ」に
なってしまいました。
ただ、国会最終日には「シベリア抑留者特別措置法」が成立、「子ども手
当」、「高校無償化」等自民党政権下では実現不可能な制度も誕生しています。
そして、鳩山由紀夫氏は「米軍基地問題」を大きく取り上げ、問題を全国民に
知らしめたという功績があると思います。
民主党は、「樹々の緑」さんが指摘されているように、保守勢力と連合及び旧
社会党の野合集団です。
原則論で批判しても、意味がないと考えます。
1 共産党を復活させるには
共産党が現実の政治過程に再登場(70年代のように。)するには、25回大
会決議が正しく主張している通り
「主権者・国民の審判によって日本の情勢が大きく前に踏み出した・・・どうい う方向ですすむかは不確定・・・それは国民の世論と運動、政治的な力関係のい かんによつて決まってくる」(シンタローさんメール)のです。
「国民の世論と運動」を、どのように盛り上げていくのか、そこが第一のポイ
ントだと思います。
そして、「その傘下・影響下にある多数の労働者民衆に対しては、その利益を
代弁しているというポーズをとらざるをえないという矛盾」(樹々の緑さん)、
そこにどう働きかけるか。左に引っ張れるかが第二のポイントだと思います。参
議院でいえば98年に15名であった勢力が、5名、4名、3名と”じり貧”に
陥っている。
このじり貧を克服するには?議会多数派に接近するには?存在証明のような選
挙戦をやめるべきであろうと思います。
多様な反戦・平和意識、反独占意識を集約する選挙戦を戦うべきであると考え
ます。それには、旧社会党で、社民党、新社会党に残った部分と「護憲」の旗印
のもとで、共同候補を担ぎ上げるしかないと思います。(色々問題はあるでしょ
うが。)
戦後の政治過程を通覧すれば、社共共闘の果たした役割は重要です。2007
年の参議院選挙(比例代表)では、共産党と社民党で700万票を獲得していま
す。(総投票数5891万票)。護憲を旗印とすれば、民主党へ流れて行く票も
獲得できる可能性もでてきます。
<最後に>
共産党は、自然消滅の二歩手前ではないかと思います。(一歩手前とまではい
いません。)
私は、約30年間赤旗を購読していますが、このあいだ、配達している人と立
ち話をしましたが、なんと自家用車で配達をしていました。詳しくは聞きません
でしたが、購読数がかなり減少しているようです。
定年退職後、求職中の身ですが、ひまにまかせてネットを検索していたとこ
ろ、なんと哲学者古在由重氏も除名されたとのこと。(赤旗に記事があった
か?)
樹々の緑さんのような活動家の意見が党内で反映されないようでは、自然消滅
を早めてしまいます。
なによりも、民主集中制をやめることです。ツアー圧政下のロシアならいざ知
らず、いや、ロシア革命前後でもレーニンとトロッキー、ブハーリン等との論争
があり、レーニン指導下のボリシェビキでは活発な論争が行われていた。トロッ
キーに至っては、メンシェビキに属していた。レーニンは、「なにをなすべき
か」に於て、鉄の規律、職業革命家組織、民主集中制を主張していたが、レーニ
ンは、なにより革命的リアリズムを持っていた。プロレタリア革命のためには、
口を極めて批判していたメンシェビキのトロッキーとも共同、10月の武装蜂起
に反対したジノビエフも革命後にはコミンテルン議長、トロッキーは革命政府の
軍事人民委員になっている。
日本共産党のように、その時々の方針、見解が違うからと、次々と除名してい たら、プロレタリア革命は遠のくばかりです。