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「現状分析と対抗戦略」討論欄

田貫喜一さんへ

2010/6/27 櫻井智志

 田貫喜一様
 貴兄がおっしゃっているほとんどにほぼ賛成です。やはり「平和護憲・革新」 の共同候補を立てて真剣に取り組むことをしなければ、日本共産党も社民党も、 党勢はじり貧状態ですし、憲法改定の危険な現実性の前で、決定的な政治的敗北 を喫することでしょう。

 以前は、松本善明さんなど確かに弁護士出身の議員が多かったですね。ほかに も旧国鉄の金子満広氏や紺野与次郎氏など労働運動のたたき上げ議員もいまし た。
 大学での学生党員が専従となり、共産党専従職員から、議員に立候補するとい うパターンも、いろいろなケースがありますし、一概に善し悪しは決めつけられ ないことでしょう。現在国会議員の笠井亮氏とご夫人で婦人運動などでご活躍の 笠井喜美代さん(名称に自信なし)も学生時代はともに全学連の副委員長など中 央執行委員でした。学生学術文化集会実行委員会でお見かけしましたが、良心的 な青年活動家で好感を持ちました。
 問題は、グラムシが言う「陣地戦」で、さまざまな労働の各分野でどれだけ職 場や生産点で力量を培い健闘していけるかでしょうね。
 とくに大企業における労務管理は、戦後の高度成長期以降すさまじい弾圧と懐 柔の労務管理政策がありましたから、活動家にとっては大変なものと思います。 情勢や現場の状況のもとで、活動の形態や重点も変わっていくこともありえま しょう。

 田貫様の別の論考で、古在由重さんのことが書いてありましたので、一言敷衍 致します。古在さんは原水禁・原水協に関わる核兵器廃絶運動の問題で、自らの 信念に基づいて離党を伝えました。共産党中央では、離党を認めず「除籍」処分 としました。「階級的死刑」に匹敵すると言われている「除名」処分とでは、一 ランク異なるようです。