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「現状分析と対抗戦略」討論欄

前提に先入観のある質問には応えようもありません

2011/10/14 櫻井智志

「高額所得者 50代 医師」と名乗る裕福な暮らしと財産を保つ御仁からご質問をいただいている。

 高額所得者などとふざけたペンネームに、むかついた思いだが、内容を読み、さらに気分を害した。私が述べたこともないことを、さも私が発言したかのような前提。

その1ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ
1)以前貴方が本欄において「脱原発」を主張されたのに対し、私は「日本共産党の従来の政策は原発全面反対ではなかったはず」と質問しました。しかし貴方は、「私は党員ではないから」とはぐらかされました。

その2ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ
2)今回の貴方の投稿は、「山本義隆氏の著書の読後感を通して自身の主張をなさる」という手法ではありますが、「原発問題の責任は、米帝とこれに追随した歴代日本政府および独占資本」という趣旨だと解釈します。

その3ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ
3)むろん上記は事実ではあります。しかし現時点で原発推進しているのはどこの国なのですか?米国はスリーマイル島事故以後原発増設中止。日本も今回の事故で、事実上原発の増設は不可能です。推進しているのは、中印ベトナムじゃないですか!内政干渉になってはいけませんし、またこれらの新興国が経済発展に見合ったエネルギー増産しようとするのも理解できます。しかし安全性という点ではどうなのでしょうか?決して「原発米日支配層責任論」だけでは、解答は出てきません(現にチェルノブイリ事故を起したのは、旧ソ連でした)。もし「米日の原発は危険だが、中印ベトナムが建設しようとしている原発は安全だ」とお考えなら、その論拠を示して下さい。

その4ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ
4)今回の事故が世界的問題になっているとき、断じて「原発技術のベトナムへの輸出」などはすべきではありません。しかし日本が「原発先進国」であったのも事実であり、これらの蓄積は「人類的幸福」のために何らかの形で国際的に活かされるべき(原発は未完成の技術であり、原子力の平和利用は可能であるという観点から)であります。

その5ゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑゑ
5)むろん「自然エネルギーの開発」は推進すべきです。ただしこれらが採算ベースで安定的電力供給できるようになるには、数十年の時間を要するでしょう。この間は、原発は継続すべきです。「原発技術の安全性の確立(将来的に安全な原発は不可能という人類的結論に達するかも知れませんが、そのときは世界的最終的全面放棄すべきです)や使用済み核燃料廃棄技術の確立」も、原発継続可動の中からしか生まれてこないと考えます。

回答

 私は、自らが発言したこともないことを、私が発言した、とねつ造して、自分に向けての回路をつくりあげ、相手をそこにひっぱりこむような雑談に応えることは、高額所得者さん、残念ながら二度目以降はございません。過去にあなたにまともに応えたことを、酷く後悔しております。

読者諸氏へ

 私は過去に言い合いになったけれど、「樹々の緑」さんのような誠実な論陣ならば対立しても、論争をいとわないが、為にするような言い合いはお相手をお断り申しあげます。