私のこの間の一連の投稿に関し、櫻井智志氏や丸楠夫氏からご返信を頂いた。これを踏まえて以下回答する。
1)私のHN
私の職業や収入は既に公開したとおりである。この手の掲示板では、「公務員など安定した職業に就くものや、収入の多いものを敵視する傾向」があるが、小生は自分のような「安定した収入を得ているものが、如何に現代日本社会に貢献していくべきか」という立場である。そして日本共産党の医療政策に共鳴して、選挙のときは同党に物心両面の支援をしている。今回の東日本大震災に際しては、「収入のある者は、国家の危機に際してより貢献すべし」という立場から、一般投稿欄に「震災復興財源は所得税増税等直接税増税で」と訴えてきた。従来はさざ波通信はROMであったが、「日本共産党内およびその周辺におられる方々が、今回の未曾有の国家的危機にどのような問題意識をお持ちか」と、自らの見解を公表するとともに、投稿者の方々の見解もお聞かせ願おうと投稿を思い立った。HNを「高額所得者」としたのも、上述した私のスタンスからである。
2)日本共産党の原子力政策転換への疑問
以前の投稿の繰返しになる部分もあるが、従来の日本共産党の原子力政策は「原子力の平和利用は、元々戦争目的に開発されたものを、安全性が未確立なままに開始された。よって現在の米日反動勢力による平和利用は、営利主義的で危険なものである。しかし将来の民主的政権のもとでは、原子力は安全性が確立されて平和利用が可能になる」というものであった。そして、原発全面禁止主義者や「核兵器開発に転用可能な危険な技術の禁止主義者」に対しては、反科学主義・敗北主義と批判してきた。しかるに今回震災以後は、「脱原発」一点張り。少なくとも、「今回の震災の教訓から、安全な原発などあり得ない」と認識したのなら、そう国民に説明責任を果すべきではないのか?過去の自らの主張に頬かむりする同党の態度には、(現在なお福島を中心に被害が継続しているだけに)、大きな疑問を感ぜざるを得ない。
3)原発新設国への対応
今回のフクシマの教訓は世界的なものである。もし「原理的に安全な原発など不可能」なら、全人類的課題として、(内政干渉の枠を超えた)「脱原発」を訴えるべきである。現に、私たち日本人は「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ」の被害教訓をもとに、「核兵器廃絶」運動を世界に向かって発信してきたではないか。今回もそうすべきである。
しかるに現世界を振返ってみれば、中国・ベトナム・インドなどいわゆる発展途上国を中心に、今尚原発新設が計画されている。これらの諸国は、経済成長にともなって電力消費が急増している。自然破壊に繋がる水力発電や、公害・地球温暖化を促しまた化石燃料自体も埋蔵量に限りのある火力発電の増設は容易でない。一方で自然エネルギーの利用で急激な需要増を賄うのも困難である。以上がこれら発展途上国が原発新設計画するゆえんである。しかるに「我々フクシマを経験した日本人」は発展途上国にどう対処すべきか?正直言って、私は判らない。
そうであるがゆえに、櫻井氏ら本欄に「原発問題」に関して発言されている諸氏のお考えを伺いたかったのである。