先ずは、いつもながらの原さんの論理展開に敬意を表します。
全くと言っていいほど「回答」の内容に”同意”ですので、口を挟むでなく補完 的?になるかどうかは分かりませんが、僕なりの「この国の閉塞した現状」につ いて若干述べてみたいと思います。
前提に、僕のおよそ35年間の政治的発言(行動)の封印と現在の”立ち位置”を
言っておきましょう。
① 30代初めに”脱サラ”自営業に入ってから政治的発言(行動)は止めました
が、それを解いてくれたのは”小泉政権への黙っていられなかった怒り”と”小沢G
の民主党参加”でした。元々政治に関心もった時から親友の影響もあり「反自
民」だったので小沢氏には全く”関心なかった(好き嫌い以前に)”のが、前述の
35年ぶりの復帰?で小沢関連の本を何冊か読んで、「これなら支持しても良
い」と思い、集会やデモ等に参加、今日に至ってる次第です。
② ただ最近はまた、この国の”民意”には政治と同じく「絶望」を感じてるほど です。小沢氏が言う≪この国民にして、この政治あり≫というのが妙にひびく言葉 として、また35年前に戻りそうな偽らざる気持ちです。 それが、京大・助教の「小出裕章」氏、元経産省官僚「古賀茂明」氏、元愛媛県 警「仙波敏郎」氏等々に、残り少ない人生の可能な限り、エールを送りたいと 思っています。
③ 僕は仏からの帰国後数年間「シャンソン喫茶」をやってたこともあり、実際
の仏語能力は初心者ですが、事あるごとに最近また、仏政界の動きに興味もって
見ています。そこで、最も関心惹くのは『反資本主義新党(NPA)』の若き郵便局
員=ブザンスノ氏(35,6歳)等です。(元は仏トロッキスト派「LCR」を解
体し環境派Gと合併、結成した)
仏左派の合言葉は≪連帯≫、ですから最近は「ユマニテ祭(日本なら「赤旗まつ
り」でしょうか)」等相互の会合にも参加することもあるようだし、地方議会選
や大統領選などの最終”決選投票”では、勝てる候補(例えば社会党)に投票を一
本化して”右派を勝たせない!”作戦というように、この国の”内ゲバ=排外主義”
(僕なりには、これがスターリン主義の側面)とは大違いに思われます。来年4
月の「大統領選」は、期待大!ですから、注目して下さい。
④ この国の「政権交代」の肝は、≪官僚政治の打破≫にあると思っています。小
沢氏は「民主主義の未成熟は、国民自らの自立意識=自分の意見をハッキリと言
わないことと”お上意識”=誰かにやってもらう、にある」と言ってますが、それ
を良いことに官僚(司法=行政官僚の頂点)権力は、国民から選挙で選ばれた国
会議員の上位に実態は存在してると思います。
以前、小沢集会で保坂展人氏に僕が質問した時の返答「国会議員はみんな検察を
恐がってる。議員の時、当局に質問したら、閉会後に自民党議員が来て”良く
ぞ、言ってくれた”と誉められた」と。(僕の勝手な推測ですが、司法権力を実
質的に牛耳ってるのは、”隠れ学会”だと思ってる)
⑤ マスコミ界の最近の低能ぶりの責任は、この国の”左派”(特に、共産党系、
社会党左派系学者)意識にあると感じています。ここで発言したかどうか忘れま
したが、僕の高校同窓には2名朝日新聞に入って(内1名は同クラスで仲が良
い)おり、1人は高校時代からの(民青か党か)純粋党員で朝日労組や新聞労連
の幹部をやり、定年後は朝日関連企業の役員に天下ったという。
それと、ネット界のジャーナル発言してる人間にも元新聞記者とかの旧社党系左
派が多いが、総じて”反・非小沢(親・菅、仙石)”のように思えるだけでな
く、”反極左(新左翼)”に感じてならない。(これは、小沢支持集会やデモに来
てる連中の何人かは知ってるから、ほとんど僕と共通してる感覚持ってるから
だ。)
長くなりそうなので、この辺で止めますが、
原さんの指摘「現在の政治情勢理解の一大ポイント・・・官僚機構を改革するこ
と(一例として公務員制度改革)は重要な政治課題」は、全く大賛成。僕は、原
さんのようにうまく論点整理できないですが、同意見です。
後は、ここでの異論・反論含め、単にレッテル貼りの「小沢嫌い」「右翼嫌い」
でない、真摯な(誠実な)議論の場としてあることに、敬意を持ってます。
(あるメーリングリストに参加し「小沢一郎」「竹原信一」の名を出したら、拒
否反応で議論する気が無くなったし、また、小沢支持デモ仲間のオバンが地域市
民の「脱原発」集会で発言求められ「小沢支持」と言ったら、皆からソッポを向
かれたという話を聞いて、この国の”左派”の痴性ぶりを知らされたこの頃です。
それが、僕の「日・仏」国民意識の違い、この国の”チェンジ”への絶望感でもあ
るのですが・・・)