前回の私の投稿は、日本国内の電力問題だけを取り上げたものでした。このたび、高額所得者さんから、世界的な電力需要増についての指摘がありましたので、それについて一言述べたいと思います。
新興国、発展途上国での電力需要がこれらの国の経済発展に伴って大きく増大していることはご指摘のとおりでしょう。しかしその一方で、これらの国々は省エネ対策という点でも発展途上にあるといえるのではないでしょうか?つまり、日本やEU先進国が、今の水準からさらに省エネに取り組むのとは異なり、これらの国々で省エネ対策によって削減できる電力需要の余地はおそらく遥かに大きく、またそれだけに日本やEU先進国で行うよりも容易かつ安価に大幅な節電効果が期待できるのではないでしょうか?そしてそれはこれらの国々での経済成長を阻害するというより、むしろ電力、エネルギーの費用対効果の向上によって一層の成長要因にさえなりうる可能性さえあるといえるのではないでしょうか。
日本が取り組むべきは原発輸出などではなく、省エネ技術による貢献であると考えます。