今年4月に神戸で護憲集会が開かれた。佐藤三郎さんを代表するネットワークが
以前に京都市長選に立候補した元京都府立大学総長の広原盛明さんの提案を活かし、
護憲脱原発勢力が護憲政党と市民団体の大きな共闘をつくれないものか。社民党など
護憲脱原発の政党が加わった中で、日本共産党はしんぶん赤旗で不参加を表明した。
佐藤さんたちのネットワークに私も共感して賛同者に加わっている。その後も、
護憲勢力の共闘に向けて地道で確実な議論を積み重ねている。
一方、西のネットワークに対して東では、脱原発政治連盟が緑茶会というニックネ
ームももって、政党ではなく政治団体として、国政選挙の参院選で全国選挙区くまな
く、各選挙区から当選の確率や政治主体の動勢をも鑑みながら、推薦候補をあげて、
定数一の選挙区に護憲勢力が重複しないよう調整しあいながら、できるだけ当選率を
向上して、自民党や維新の会、公明党などに対して候補者を次々に推薦していった。
実は私も会費の一万円を出して緑茶会の一員となった。
私個人は、共産党に属してはいないが、共産党をも含む広範な現代のかたちに適し
た統一戦線の新しいありかたを模索して今まで政治を考えてきた。
緑茶会(脱原発政治連盟)は、私の居住する神奈川県では、推薦候補を出し遅れて
いたが、決定した。
緑茶会通信はメルマガの中で、以下のように配信し私もそれを見た。
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■ かながわ勝手連では神奈川選挙区で露木順一さんの推薦を決定!
定数が増えて混戦が予想される神奈川選挙区で、みどりの風から露木順一さんが出馬 表明しました。これまで緑茶会では、神奈川の推薦については衆議院選挙のときから 「脱原発」候補者を勝手に応援する「かながわ勝手連」と連携を図りながら推薦候補者 を検討してきました。露木さんの出馬表明を受け、かながわ勝手連が露木さんに一本化 して応援していくことを決めたため、緑茶会としても露木さんを推薦候補者とすること にしました。
かながわ勝手連では、さっそく露木順一さんを囲む会を企画していますので、神奈川 県の方はぜひご参加ください。前衆議院議員の山崎誠さんなども参加予定です。
「露木さんを囲む会」
日時:6月10日(月)19:30~
場所:横浜市開港記念会館6号室
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私は、最初に立候補表明した中では民主党と共産党のどちらかかなと予想していた。
以前参院議員だった日本共産党のはたの君枝さんのブログを読み、護憲勢力として活躍
し続けてきたはたのさんを支持することを考えた。そしてコミュニテイをたちあげた。
さらにはたのさんの運動をブログで読み、、神奈川は、他の東京・千葉・山梨ととも
に中央委員会副委員長で政策委員長の小池晃さんが比例区の候補者であることをしり、
川崎市での演説会での小池さんの動画を見て、ユーモアと政治的識見を知り、「あっ!
」と思った。それはばりばりの教条主義者ではなく、内科医出身の冷静で落ち着いた性
格とほのぼのとした人柄が、かつての上田耕一郎氏を思わせるものがあったからだ 。
そうして「はたの君枝小池晃!勝手連神奈川」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=6143131
をたちあげた。
露木さんが緑茶会推薦の候補として決まったことにこのように考えた。緑茶会の情報を
できるだけ広くネットで伝えることにした。それは、「日本全国で護憲協同統一の旗を」
というミクシイのコミュニテイに「緑茶会通信」というメルマガの全面掲載と「緑茶会
ニュース」という私が調べたりこれは重要だという情報とを伝えた。
これらのインターネット利用は、すでに広原盛明さんが京都市長選に出馬した時に、
「京都勝手連」のインターネットサイトに加わる頃からである。
緑茶会という政治団体を支持すると「とともに」日本共産党のはたの君枝・小池晃両氏を
支持する。識者によっては、二律背反ととられるかたもいるだろう。それは私も認める。
しかし、いまの 私は神戸護憲集会以来、共闘組織には参加しない日本共産党と、幅広くでき
るだけ多くの政党政治団体が統一戦線を結成して闘うこととの矛盾に私なりの考えがまとま
った。共産党は創意工夫をこらして、今までの政治戦の反省を活かして前向きに盛り上げて
いく。一方共闘組織は、多くの政党や団体の知恵を活かして多面的に選挙に臨む。
このように、両者が競争的共存することで、選挙が終わった結果をもとにもし可能なら、
国会でさまざまな法案や政治行動での共闘を模索していけばよい。
分裂して国政を闘っても、議会制民主主義の政党政治である以上、綱領や公約をもとに
政治行動を実践する。安倍自民党のように原発は廃止する、TPPは交渉しないと言ってい
て、衆院選後 に相次いで公約違反する大政党。
今後できれば護憲脱原発政党の共闘による統一選挙名簿づくりや立候補のバーターなどを
もっと綿密で丁寧に行う護憲協同統一戦線が必須である。だが今それを言っても愚痴にしか
ならない。今回、共産党ともう一方の護憲勢力とどちらが参院選を勝利するか。両方健闘し
て前進ということもありえる。かつての社会党と共産党がともに躍進して、国会内の議席数
第2位、第3位を占めたことがあった。いままで私が述べたやりかたが、日和見分裂主義か
それなりの結果を生むかは、7月21日~22日にはすべてわかることだ。
その結果もしも改憲勢力の圧勝に終わるのなら、院内院外の連携した国民的闘争が、脱原
発再稼働反対行動のように、燎原の火のように広がる。なぜならすで に今の安倍自公政権は
アメリカ政府の不審感と不信感とをもたれている。アメリカは日本を隷属的に支配してきた
ことは、日米地位協定やポツダム宣言にさかのぼって今に至ることは、外務省元国際情報室
長・防衛大学校教授の孫崎享氏が地位や名誉に固執せず国民に開示したとおりだろう。
あまりに日本の排外主義勢力が中国、韓国、朝鮮民主主義人民共和国と不用意な軋轢を生じ
ると、日本政府そのものを牽制しかねない。アメリカが背後にいて、自由化、民主化を迎え
た世界各国の歴史的事件は存在した。アメリカに依存はできないし信頼もできない。けれど
現在の拝外主義的歴史修正主義の思潮は、かなり海外各国に外交的不安と緊張をもたらしか
ねない。そのことを参院選の背後で 脳裏においてほしい。
それが私の今回の参院選のスタンスである。基本的には統一戦線を志向するけれども、二
つにわかれて共闘組織と共産党と別々に動いている現在、両方を支持して将来的に民衆の反
軍国主義共闘を描いているというニュアンスである。