川崎市内の直近の参議院選挙における比例区の候補者の獲得得票率は、すべての政党を得票順に並べると以下のようになる。
自由民主党 27.89% 17万3546票
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みんなの党 20.36% 12万6708
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公明党 15.58% 9万6976
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日本共産党 12.95% 8万0613
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民主党 10.93% 6万8002
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日本維新の会 6.27% 3万9007
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みどりの風 2.03% 1万2607
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社会民主党 1.84% 1万1461
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維新政党・新風1.15% 7136
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保守系無所属 0.78% 4834
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幸福実現党 0.23% 1461
単独の政党得票率を推薦の合計で仮に合計すると、以下のようになる。
A君嶋候補 共産
B福田候補 みんな・民主
C秀嶋候補 自民・公明・維新
D護憲リベラル派 社民・みどりの風
A 君嶋候補 共産
川崎区 15.56% 幸区 13.65% 中原区 12.98% 高津区 12.15% 宮前区 11.15%
多摩区 13.58% 麻生区11.83% 川崎市全体 12.95%
B 福田候補 みんなの党・民主
川崎区 14.51+9.16=23.37% 幸区 17.00+10.61=27.61% 中原区 19.86+10.57=30.43%
高津区 21.60+9.51=31.11% 宮前区 21.00+11.23=32.23%
多摩区 23.06+11.88=34.94% 麻生区25.05+13.78=38.83% 川崎市全体20.36+10.93=31.29%
C 秀嶋候補 自民・公明・維新
川崎区 28.14+21.45+6.15=55.74% 幸区 27.95+18.71+6.53=53.19%
中原区 29.80+13.79+6.77=50.36% 高津区27.37+16.54+6.59=50.50%
宮前区 29.06+15.19+6.36=50.64% 多摩区25.41+13.99+5.87=45.27%
麻生区 27.02+10.03+5.47=42.52% 川崎市全体27.89+15.58+6.27=49.74%
D 護憲リベラル派 社民・みどりの風
川崎区 1.26+1.52=2.78% 幸区 1.53+1.77=3.30% 中原区 2.02+1.88=3.90%
高津区 2.12+1.71=3.83% 宮前区2.23+1.80=4.03% 多摩区 2.22+1.98=4.20%
麻生区 2.72+2.23=4.95% 川崎市全体 2.03+1.84=3.87%
これを見ると、自民党単独では、みんなの党が民主と連携した得票には市内七区の内五つの区では負けている。けれど、公明だけ、あるいは公明・維新と組むと
市内で過半数は超えないもののかなりの得票数になる。
ちなみに、政党レベルでいうと、共産党が社民・みどりの風と共闘すると、以下の数値になる。
E 共産+護憲リベラル
川崎区 18.34% 幸区 16.95% 中原区 16.88% 高津区 15.98% 宮前区15.18% 多摩区 17.78%
麻生区 16.78% 川崎市全体 12.95+3.87=16.82%
生活の党、緑の党、神奈川ネットワークは、参院選には出馬していないので、市長選での動向は8月31日現在は予測しがたい。
こうして見てくると、参院選での日本共産党とはたの君枝さんの得票は、川崎市内ではゆうゆう四議席目を獲得するレベルである。神奈川県内では、鎌倉市など第三位の獲得得票の市が三つ前後あった。
さて、市長選では、他の政党や日本共産党と親睦的とは言えない大衆団体、市民団体と基本的政策を協定して、君嶋千佳子さんの選挙基盤をもっと強くする必要がある。君嶋さんは、新婦人の中原区の支部長さんと聞く。女性団体、主婦団体、保育所関連団体、PTAや地域保護者の団体、教科書問題団体など今までよりも一歩輪を広げた組織や運動にしていく必要がある。
また、原発問題や米軍基地問題、護憲団体などもそうだし、民商や消費者団体など広範な団体に働きかけて草の根からの民衆運動の展開が求められている。