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私は現在こう思う。
東京都知事選で絶対に阻まなくてはいけないのは、安倍自公政権に有利になる候補の当選である。
桝添要一氏・・・・・奥さんが創価学会員であるという情報が本当ならば、創価学会は総力を結集して選挙戦に臨む。全国から勢力を結集するだろう。桝添氏が安倍自公両党の後ろ盾がある以上、桝添氏の当選は阻止しないと、安倍総理は暴走しかねない。
田母神氏・・・・・この極右も日本の軍国主義化を速度アップさせる。当選はしないと思うが、気を許してはならない。
細川護煕氏・・・以下の転載記事を読むと、細川氏が自民党と連なっていないことと反原発を実行するなら、最悪候補というよりは「比較的悪い」候補ととらえられる。今後の選挙戦で、桝添・田母神両氏が絶対に阻止する対象であるのに比べると、告示までの様子を見極めたい。
転載記事===================
細川氏、五輪までに脱原発具体化 20日に都知事選公約発表
2014年1月17日 22時19分
東京都知事選(23日告示、2月9日投開票)に立候補する細川護熙元首相(76)は、東京五輪が開催される2020年までに脱原発の道筋を具体化すると打ち出す意向を固めた。細川氏側近の田中秀征元首相特別補佐が17日、共同通信のインタビューで明らかにした。細川氏は20日に立候補を正式表明し、公約を示す。
田中氏はインタビューで「20年を目標年にして、脱原発を軸に東京、日本を変え、五輪時に(国際社会への)手本として示す」と明言。細川氏が当選すれば「原発再稼働は絶対できなくなる」と強調した。同時に「再稼働しないということは『原発ゼロ』だ」と述べた。
(共同)
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合理主義者の田中秀征氏が今も細川氏を支持しているのが意外だった。私は田中秀征や武村一義など新党さきがけの良識ある保守政治家を肯定的に見ている。
私たちは、宇都宮けんじ候補が最適の候補者であることをじわじわと感じている。宇都宮氏の力を都政に注ぐよう尽くそう。
同時に、桝添要一氏や田母神氏を間違っても都知事にさせるなら、安倍背極右政権は勢いを得る。
そして細川氏への批判はその批判によって、宇都宮陣営が世間から評価されるような、世間がなるほどと、納得するような高度の細川批判をおこなおう。
宇都宮氏に当選してほしい。同時に、もしそうでないときは、細川氏ならほかの二人よりもまだましだと私は考える。
選挙に消耗しつくしてそれで終わりではなく、選挙後に東京と日本を再建するために、理性的保守層をも巻き込んで再建の政治ができるようなスタンスを私はいま考えている。
あなたは違うだろう。
それでよいのだ、
私とあなたが違いを知りつつ、宇都宮支持で一致していれば、それ以上のことまであなたに求めない。
価値の併存と共存とはそういうものだろう。
そのさきに統一戦線樹立が見えてくるはずだから。
2
以上のようなミクシイでの私の日記に次のような意見が寄せられた。
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そんなさん
2014年01月18日 06:42
選挙は勝か負けるかです。
脱原発はそう甘いものではありません。
ここは本当に国の原発政策に強い影響を与える人が当選してほしいと思います。
残念ですが、宇都宮さんではないような気がします。細川さんの方が現実的なような気が・・。
最後の最後まで宇都宮さんと細川さんと話し合いを期待します。
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これが国民の標準的見解と思える。
孫崎享氏は、自らのブログ「孫崎享のつぶやき」でこう語っている。
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僅かの可能性であれ、宇都宮・細川候補の一本化への動きを支持する。不成功なら鼠とる猫の選択
2014-01-18 06:453
孫崎享のつぶやき
宇都宮氏を支援している水野誠一氏は自分のツイッターの中で、「三人の民主党の前議員が僕の事務所に来訪された。元大臣経験者を含む三人とも、以前から原発の継続やTPPに明確に反対してきた知見の高い議員だ。 来訪の目的は、予想通り、宇都宮さんを説得して、なんとか細川さんに一本化できないか?というお尋ねだった」と書かれている(参考1)。 また、鎌田 慧氏らが宇都宮、細川両氏に一本化の要請をされている(参考2) 依然一本化の動きが細々とながら続いているようだ。
この問題について私の立場を示したい。 まず、私は宇都宮氏を支持する。政策的にも、人間的にも東京都知事に最も相応しいと判断する。 それを前提に、東京都知事選挙にどう臨むかを考えてみたい。 今、日本の抱える政治課題はどれもこれも深刻で、その食い止めが緊急の課題だ。 原発の再稼働がある。 TPPの動き。国家主権をうりわたすものだ。 集団的自衛権がある。自衛隊を米国の戦略のために傭兵的に、しかも日本のお金で使わせる仕組みだ。 秘密保護法がある。 憲法改正の動きがある。 格差社会がますます拡大しようとしている。政治家の金銭問題がある。猪瀬知事が贈収賄容疑で辞任したのだから当然だ。これらいずれも、私は宇都宮氏に最も近い。だから宇都宮氏に知事になってもらいたいと思う。
しかし、この政治課題でどれが最も重く深刻か。 私は原発の再稼働だと思う。 今重要な局面を迎えている。3・11以降、日本はこれまで原発なしでエネルギーをまかない、おまけに経済成長すらしてきた。しかし、まさに今これを破ろうとしている。政府が東電の再建計画を認め、これを政府が認めている。各電力会社は再稼働のための申請を行っている。再稼働への最も重要な局面を迎えている。これに手をつけたら、日本は政治、経済、官僚でどうしても後もどりできない社会を作る。今再稼働にむけ、政・官・財・学の旧来の電力村に加えて電力会社に融資している金融界も動き始めた。一旦動いたらもう誰も戻す力を持てない。今が再稼働阻止の最も重要な時期である。これはどんなことがあっても阻止しなければならない。 我々が考えなければならないのは、どう阻止する力を持つかだ。その最も強力な手段を選択することだ。今日まで、官邸前のデモ等は本当によく戦ったと思う。浜岡原発を止めている静岡県の市民など各地の頑張りがある。現在再稼働が起こらないのはこうした頑張りによる所が大きいと思う。でも再稼働への動きは着々と進んでいる。再稼働に対抗しうる力を平成出来るかだ。思いもかけずに、細川氏が出馬する意向を示した。小泉氏が支援を表明した。「白猫でも黒猫でもいい。ネズミを捕るのがいい猫だ」である。 政府・自民党とマスコミは極力、宇都宮候補と原発を無視し選挙戦を乗り切ろうとした。そしてそれが成功しそうな雰囲気だった。しかし、細川・小泉氏の登場でそれは出来ない。都民は「原発をどのように位置づけるか」判断を求められている。私は原発再稼働の問題はそれ位重要かつ深刻だと思う。私は小泉氏の対米従属、格差社会の助長で最も日本に害を与えた首相と思う。私は細川氏についても高い評価をしていない。ただ。細川氏が知事に選ばれた時、両者とも原発から逃げれない。彼らの問題点を指摘することと原発再稼働を阻止することの重要性の比較だ。私は後者を重視する。だからまず一本化を主張する。
参考資料1
宇都宮さんが、細川さんの出馬でも、決して降りない理由・・ :水野誠一・twitlonger 【ドンキホーテとバカにするなかれ!】(長文ですがお読み下さい)
今日、三人の民主党の前議員が僕の事務所に来訪された。元大臣経験者を含む三人とも、以前から原発の継続やTPPに明確に反対してきた知見の高い議員だ。来訪の目的は、予想通り、宇都宮さんを説得して、なんとか細川さんに一本化できないか?というお尋ねだった。実は今週の頭に、数人の友人からの依頼もあり、我々夫婦も浅薄にもそれに同意し、ご本人に打診したことがあった。だが、まだ細川さんの出馬表明がされる前だったこともあるが、かなりしっかりとした意志を持って拒絶されたことを説明した。たとえ表面的な政策面で合致したとしても、人格や倫理観の違いがあることが、最大の理由だと思う。それはかつて宇都宮さんが弁護団長を務めて、当時新進党だった細川さんと対峙した「オレ ンジ共済事件」にまで遡るようだ。政治というものは、政(まつりごと)だ。勿論、国家と国民の利益と幸福の為に行う行為だが、正義観と倫理観を持って神の前でも恥ずかしくない統治を行うことである。それこそが国家の品格を形成することであり、その判断には明確な倫理観を伴うことこそが最重要な条件になる。細川さんに纏わる過去の不祥事のすべてにおいて彼に非があったとは思わないが、その説明はなんとも不十分なものであり、当時被害者の代理人だった宇都宮さんには、到底納得できなかったようだ。こうした人々が宇都宮さんに出馬しないでくれと頼む最大の目的は、なにが何でも脱原発派が勝利をして、自民党の暴走に歯止めを掛けるためには、票の分散を防ぎたいということだ。それもよく 分かる。なにが何でも勝ちたいのは私とて同じだ。
だが、それが細川さんなのか、宇都宮さんなのかは、現時点では誰も分からないのではないか。常識で言えば、前回宇都宮さんを支持した人が細川さんに雪崩を打っているようだし、細川優勢と思うのだろう。だから宇都宮さんを「自己満足だ」「愚か者だ」「自分勝手だ」「ドンキホーテだ」などと言う人も少なくない。
だが、間違ってはいけないのは、この二人はお互いが敵同士ではないということだ。 敵は自民党の支持を得ながら、ありがた迷惑を装っている、票のためなら自説を曲げて「ずっと前から脱原発と言ってきた」などと平気でウソを吐く候補者ではないか?この二人が足を引っ張り合って「争う」のではなく、正々堂々と正しい政策を「競う」ことで、ワン・ツー・フィニッシュを目指せば好いではないか。前回の選挙で、世相を評論する文化人候補だから悪いことをしないだろうと前知事を選んだ434万人もの人々が、その期待を見事に裏切られたことを忘れずに、今度は自分の頭で考え、自分の目で確かめて、人間として真に尊敬でき、倫理的に正しいと思える人を選ぶべきだろう。偽りの人格やウソは直ぐにばれる。三ヶ月で天国から地獄まで堕ちた先例から何かを学ぶべきだろう。そしてたとえ万 が一、脱原の候補者が知事になれなかったとしても心配はいらない。そのふたりの総得票数が圧倒的に多ければ、必ず安倍内閣の暴走に歯止めを掛けることになる。宇都宮さんが妻(みどり)に言ったそうだ。2001年に静岡県知事選で、誇りを持ってドンキホーテを演じた経験から、私も言おう・・「この変革の時代にこそ、ドンキホーテの役割が実は一番重要なのだ」と・・
参考資料2
2014年(平成26年)1月15日
宇都宮 健児様 細川 護煕様
脱原発都知事を実現する会 共同代表 鎌田 慧 共同代表 河合弘之
申入書
このたび東京都知事選挙に脱原発を政策掲げて立候補敬意表します。しかながら、脱原発 を明確に掲げる候補二人いうことで票が分散し、結果とて原発推進候補を利するのではないかう危惧票私たちは持っています。この危惧は都民心ある方々及び全国脱原発支持者に広がっています。そこで私たち長きにわたり脱原発運動を担い、純粋な気持ちで脱原発運動脱原発運動を担い脱原発候補を統一心から願う者として、お二人が虚坦懐に話合いなり、脱原発候補を統一してくださるよう申し入れます。話合いをしてくださるのであれば 私たちは仲介の労を取る用意があります。
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3
以上の文章から、都知事候補一本化のご意見の真意を把握していただけたと思う。実際には告示日の前日に公約を細川氏が表明するということで、告示前のそれぞれの意見を交換する討論会そのものが成立しないことが自明となってきた。一本化を提案する方々の真意は、反原発が相当困難な課題であり、細川氏単独でも宇都宮氏単独でも、当選して反原発政策を実行することは困難であるという見通しをもっている。明日1月19日は沖縄県名護市の市長選の投開票日である。そちらの方が先に結果が決定する。都知事選告示日まであと五日。
私には、一本化か宇都宮氏健闘かを選択することに迷いがある。細川氏が政策就中反原発政策を政策として公開してからでないと、決定はできないと考え る。2月9日の東京都知事投票日までの二十日あまりの期間に、最大の反原発問題にどう東京都民が決断を下すか、そのためのお膳立てはどうかが決まる。細川氏や鎌田慧氏らの見解の妥当性を感じるだけに迷う。日本国民にとって、東京都民にとって、今回の政治的機会は2度と来ないかも知れない。問題の所在だけしか提起できないけれど、ここがスタート地点となるだろう。