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「日の丸・君が代」討論欄

なぜ党内討論を組織しないのか

1999/4/15 吉野傍、30代、アルバイター

 今日(4月15日)の『しんぶん赤旗』に、4月5日に続いて、「日の丸・君が代」問題をめぐって共産党に寄せられた意見の特集を2面ぶち抜きでしている。もちろん、このような重大な問題での「国民的討論」を大きく紙面を割いて行なうことそれ自体は大いに結構なことである。しかし、「国民的討論」にこれだけの力が割けるのに、どうして党内討論についてはこのようなオープンな議論をいっさい行なおうとしないのだろうか? 
 『しんぶん赤旗』の党生活欄を拡充して、この問題でのオープンな党内討論をすることは、力量的にまったく問題はないはずである。なぜそれをしようとしないのか。そうした討論を組織すれば、本当の意味で全党の英知を結集することができるし、共産党に対する周囲の見方も大きく変わるはずである。本当の意味で開かれた(現在は、右寄りの「世論」にばかり開かれている)、民主主義的な党として、社会的に認知されるだろう。このことが共産党の真の発展にどれだけ寄与することか。
 少なくとも、2回の意見特集を読むかぎりでは、「日の丸・君が代」問題をめぐる党の今回の政策を批判した意見は、第1回目の意見特集に1通掲載されているだけである。他は基本的に、「日の丸・君が代」賛成意見か、「日の丸・君が代」(あるいは、「君が代」だけ)には反対だが、国旗・国歌そのものや、その法制化に関しては無批判な意見ばかりである。
 また、私がこれまでの意見特集を読んだかぎりでは、掲載されている意見の多くは、単なる赤旗読者か、単なる支持者か、あるいはビラを読んだだけの人がほとんどで、党員は非常に少ないという印象を受ける。第1回目の特集には、「この人は党員かな」と思われる人も何人かいたが、2回目には、党員らしき人はほとんどいない。党員は選挙で忙しくて、このような討論に参加する暇などないのだろうか。
 『さざ波通信』での「日の丸・君が代」討論欄にはほとんど党員からの意見が寄せられていない。「一般投稿欄」には多くの意見が寄せられているというのに。30万人以上いる党員は何をしているのだろうか。