投稿する トップページ ヘルプ

「日の丸・君が代」討論欄

日の丸・君が代問題で現場から一言

1999/4/2 げじげじ

 これまで毎年のように私のいた職場(4校の中学校)では「日の丸・君が代」問題が卒業式シーズンになると議論されました。全国的には珍しい事ですが、つい最近まで公立中学校でありながら「日の丸・君が代」はいっさい扱われない卒業式・入学式をやってきました。職場での議論の中では、管理職の冷たい視線をあびながら、党員以上に発言してきました。現在では日の丸は壇上にあるものの君が代は何とか阻止しています。
 そういう現状をふまえて、今回の共産党の方針は歓迎します。「学校の先生は憤慨している」という意見は、現場を知らない人間の無責任な発言です。
 私が『しんぶん赤旗』などで知っている共産党の今回の方針は、一般新聞などで見られるように「日の丸・君が代」を認めた訳でもないし、学校現場への強制に強く反対している事を忘れてはいけないと思います。文部省・教育委員会の強い「指導」の中で全国的にはほとんどの学校現場で「日の丸・君が代」が強制されている現状では従来のような方針を繰り返しているだけでは何の進歩もないのではないでしょうか。「現状追随」とは違います。現場をふまえての積極的な方針だと思います。
 あまり勉強はしていませんが、現場にいて多少なりとも民主的な学校作りを目指している者としては、今回の(これまでも)方針は決して間違っているとは思えません。もし法制化によって「日の丸・君が代」が法的に位置づけられたとしても、そのこと自体重要な意味を持つものではありません。問題なのは、文部省・教委が学校現場を無視して様々な強制を行うことです。法的に位置づけられたからといって「日の丸・君が代」が果たした役割が消えるものではないし、その強制に抵抗する私達の現場の動きが弱まるものでもありません。文部省・教委の強制がなければ、ほとんどの校長は「日の丸・君が代」を持ち出すことはないはずです。
 20年以上前に共産党を離れましたが、一貫して支持・支援はしています。近くの党員の皆さんの献身的な活動には頭が下がります。共産党中央~支部・党員の様々な方針上の誤りは避けられませんが、統一と団結だけは守ってほしいと願っています。その意味でこのHPがどういう役割を果たしていくのか、不安もあります。党を離れた人間が言うべき事ではありませんが・・・。