皆さん、「国連子どもの権利条約」ってご存知ですか。
1989年の国連総会で採択され、日本政府も各国よりかなり遅れて1993年に、百ウン中番目の国としてこの条約を批准しました。
この条約の内容についてはここでは詳しく触れませんので、読者の皆さんに自分で調べてもらいたいと思います。
湾岸戦争であれ、今回のイラク戦争であれ、すべての戦争の最大の犠牲者は言うまでもなく子どもです。
バクッダットのスターリンとでも言うべきフセイン・イラク大統領なり、帝国主義的野望丸出しのブッシュ・米国大統領,部レア・英国首相なり、およそ戦争を肯定する(反対するふりして、いざとなるとやむを得ない、とか言い出す連中を含め)、やつら戦争当事者には内容の相違こそあれ、戦争責任があります。
一方でそれぞれの国の子どもには、何の責任もないのに、犠牲ばかり押し付けられます。完全な一方的被害者です。
国家間の関係ではいずれかの国が相手の国の不当性(およそ地球上に、不当性を持たない国家権力など存在しない)を理由に戦争をしかけ、自分の行為の正当化をはかります。
でも、なぜ政府の行為の責任を、そのとばっちりを、子どもが受けなければならないのでしょうか。戦争肯定派の諸君(「有事の際に、国民の安全を守るためと称して自衛隊の活用(武力行使)は当然などとほざいた日本共産党・代々木大本営派を含めて)、まともな説明ができるものならやってみろ!
戦争は、人類に可能な最大の悪事です。この世の最大悪です。あらゆるかたちの人権侵害を発生させます。
湾岸戦争でも、劣化ウラン弾の使用により、罪なきイラクの子どもたちが戦後もガンや奇形症状に苦しめられ、そして亡くなっていきます。どんなに「国際法」や「国連決議」などで対イラク攻撃が正当化されようとも、この問題に関して正義を主張することができるのか。ものごとの正否の判断基準は「ルール」などではなくて、あくまでも普遍的原理(日本国憲法前文)なのです。
さて、劣化裏ウラン弾という非人道的兵器(これもおかしな言葉だ。兵器に人道的と非人道的なんて区別があるわけねーだろ。すべての兵器は非人道的に決まっている。)の使用により、イラクの子どもたちに対して、多国籍軍は著しい人権侵害をおこなった。
これは権利の主体(保護の対象ではない)である子どもの権利保証を定式化した国連・子どもの権利条約に明らかに違反します。
アメリカはじめ、他国赤軍の構成国は、イラクの民衆、子どもに(政府にではない)、謝罪し、損害を賠償するべきである。