イラク国民はよく自衛しているとはいうものの、アメリカ政府は当初方針通り、短期に総攻撃をすることにしたそうな。ミサイル、爆弾の雨あられを受けているイラクがその地上戦を乗り越えうるかは予断を許さない。おそらく、マスメディアは、情報操作では戦争批判をおさえることは出来ないと見て、別のニュースを沢山流してイラク侵略の印象を薄める方針に転じるだろう。そして、ある日、バクダッドで戦闘が始まりました、とテロップが流れるのだ。
戦後復興の資金を沢山出させられる日本は大変なことになるという議論は増えてきたが、何かかんちがいをしていないだろうか。戦後復興の負担を心配している場合ではない。賠償金の心配をしなければならない。いまだ第二次世界大戦の朝鮮に対する賠償支払いを終えていない日本であるが、それに加わって、イラク侵略を支える三大国の一つとして、戦争責任はまぬかれず、イラクの国土を破壊しつくした弁償の金額だけで膨大になることは疑いない。このままつっこんでいくなら、米英と同等の賠償額は当然覚悟しなければならないだろう。無法者アメリカは勝ってしまえば勝ったものがちと、いけると思っているのだろうが、二度もの悲惨な世界大戦を経験した現代にそんなことはありえない。こうした人道に対する罪を裁く法廷は必ず出現する。すでに、アメリカ人を含む市民団体が、バクダッドに入り調査し、資料を持ち帰ったと聞く。みなごろしにしてしまえば、誰も文句はいうまいと思ってるんだろうが、そうはうまくいくものか。
今からでも遅くはない。平和憲法の撲殺者=小泉のひきいる、憲法違反の侵略戦争に手を染めてもはや何の正統性も持たない政権を一刻もはやく打ち壊し、侵略への加担から降りる決断力と能力のある政府をうちたてることだ。そうすれば、せこい話だが、国際世論もイラクも賠償金を多少は割り引いてくれるかもしれない。