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「イラク戦争」討論欄

イラクのフセイン政権崩壊の行方ーーテロリズムの拡散

2003/4/15 長壁 満子、40代、団体職員

 確かに、フセイン像が壊されるのをみました。最初米軍の手で、アメリカの星条旗が顔にかぶせられました。あわてて、はぎとり、その後、米軍の武力でこわされ、ひきついだサクラの大根芝居がつづきました。500万の市民のなかで、数十人が、引きつったような笑いをしていましたね。
 練習期間が短かったから、無理もないですね。読売、産経はそれでも、この一連の演出の手助けをするのに、必死です。赤旗、毎日、朝日は、各不満はあるものの、なんとか、ジャーナリズム精神のかけらは、残っています。だからこそ、私は、愛のムチを打ってきたのです。まだまだ余談を許しませんので、本格的なメディア規制ができて、口封じされるまでは、ムチは手放せません。大橋さま、前回、いい忘れましたが、人でも、ものでも、私の批判の対象は、期待が0%のものには致しません。
 共産党も、朝日新聞も、私なりの期待があるがゆえなのです。そうでなかったら、誰が、何千円も出して、何時間も使って、金と時間と仕事を犠牲にしますか。
 さて、当のフセインが死んだかどうかわからないので、幾人かの死体から、切り取った肉片の、DNA鑑定をするそうですね。かつて、ウサマ・ビンラーディンのときとおなじように・・トラボラ付近の荒涼地で、タリバン・アルカイーダ兵の指を、チョッキン、チョッキンと切り落としたように・・以前は北部同盟の下っ端がやりましたが、今回はその役をになっているのは??? また、幾人の死体から? 原型をとどめていない肉片のかけらが散乱しているのでしょうかね。 メディアは、本当に、こうした現実を報道しませんから、みんな戦争が心底嫌いになれないのです。日本の自衛隊員がやらされると知れば、「石原中尉を」歓迎するなんてことは」ないのですが。
 この意味で、日本のメディアは、アルジャジーラにはるか及びません。ロイターの記者がとった両腕をとばされた少年は赤旗がのせていましたが、頭が半分吹っ飛んだ少女の写真(アルジャジーラ提供)は、朝日は掲載しません。
 見なければいいーーと思うこころが、戦争の根源です。
 かりに、フセインが死んだと鑑定で判明したとしても、フセインの側近、身内、バース党の職員、すべてが今後生け捕りないしは殺害・・・そりゃあ、何人かは逃亡?亡命? は許さないのですから、どこまでも、追いかけて、どんどん追いかけて、おいかけて・・・ここで、開戦前に期限付きで亡命しなければ・・といっていたことがウソであると証明されましたね。こうした事実を一つ、一つ、記憶して、新聞を、テレビをみましょうね、みなさん。大橋さま。
 次はシリア、次はイラン、次はトルコ、スーダン・・・そして、北朝鮮は日本向けの囮作戦のひとつですここが、日本政府はちっとも、わかっていないのですから、こまったもんです。
 実はじつは、この一連のシナリオこれこそが、アメリカネオコンの狙いなのですが・・。アメリカはもはや、軍需産業がフル稼働です。一発何百、何千の人命殺害が可能、過去も現在も未来も一瞬に殲滅できる爆撃の威力が、どんどんためされていきます。アメリカの殺し事業は、とどまるところをしりません。なにしろ、国内予算4割の投資です。今立ち止まったら、リストラ、倒産、政権維持が困難です。石油産業プロジェクトがたちゆきません。  で、テロ畑は、広く、広く、永遠に確保しなければ、安心して軍事の歯車をまわせません。間違っても、脅威でないほどほどか、疑惑程度の軍備を持つ国をターゲットに、ぎっしりと、たわわな実がなるように、さあ、地雷と劣化ウラン弾の肥やしを急ぎましょう・・ということです。
 意外ななことに、抵抗がなかった?
 最初から、抵抗しようにも兵力がかぎられていたから、当然です。蟻が猛獣に挑むのは困難です。空から、爆撃を落とし、弱ったところへ、英米軍が襲い掛かるーーこんな汚い攻撃を、平和憲法をもつ私達の国は、賛同し加担したのです。
 かつてのアフガニスタンでも、そうでした。なす術もない、ほとんど民兵であるタリバン兵は、空から降ってくる爆撃に、巨大な爆音、火災、噴煙に、狂ったように、泣き叫んでいた・・ということです。まるで、蟻を箱に閉じ込めて、殺虫剤をばらまくようなものです。
 私は、日米英のやってきたこと、やっていることを、ケダモノの行為と断定します。これに準じるひとたちもまた、然りです。残念なことに、私の身内もそうですが、日本人はいまだ、この侵略加担者であることを、認識していません。
 両腕のないバスラくんに涙する赤旗読者も、どこまで、この醜い戦争の実態を理解されているか・・・同情を突き抜けた、ところからしか、真の反戦は根付かないのです。
 私たちは、全日本人は、イラクの民を殺し、両腕を、頭を爆撃した張本人、あるいは、共犯者なのです。