4月24日しんぶん白旗さん、イラク問題の陰で個人情報保護法案がするりと・・・のご指摘ありがとうがざいます。
私はすでにこれら悪法は、有事法の一貫として、その中身は実証されつつあり、後は、形を整えるのみ、つまり、過去数年前から始まったPKOやら周辺事態法や新ガイドラインそして、君が代・日の丸導入などなど、戦争国家に向けた一連の法整備にいてもたってもいられぬ焦りと危惧をかんじてきました。
それらの悪法で、日本国民の意識を愚鈍にし、民度を低めつつ、並行して、右傾化への足がかりを強固にととのえてきたのです。歴史教科書問題も、拉致問題も、ここぞとばかりに、戦争政策に組み込まれ、アメリカの戦争政策と連携させられ、この間、うまく、歩調をあわせてきたのです。
私が、個人情報保護法案(当時私は、政治家汚職保護法案といってました)のマスコミ系の集会にでたのが、2年前でしたか。個人保護云々などいっても、私の周辺の知人は誰一人知らないーーと問題提起してきたのですが、その後、それなりに、広める努力はされたかもわかりません。また、マスコミ関連であるだけに、一時的には、派手にあつかわれもしましたが、今、再び、この問題を周辺の知人に問いただしてみても、結局、2年前と同じ、いえ、もっと、後退しているといえます。
住基ネットが一部を除いて、易々と受け入れられたように、この期に及んで有事法もまた、然りです。
どうして、ここまで、問題意識が高まらないのでしょうか。わたしは個人的に400枚、500枚葉書やコピーで、これら、世の中の流れの危うさを身近な人々にうったえてきました。
ここさざ波でも、一月から、積極的に・・・
ですが、戦争が起こり、残虐な大量処刑が目前で繰り広げられ、私たちの税金がクラスター爆弾に148億使われ、アフガン、イラクの民を殺しまくっても、日本の民度はさほどかわりません。
若者の反戦の輪がひろがったといっても、政治に結びつかず、詩や音楽の中だけで語られることが多いのです。ある集会でも、インターネットで集った反戦詩に、反戦の立場から政治的な意見をいおうものなら、ブーイング。個人情報保護法案で目立つジャーナリストでさえ、建設的な意見をふうじこめたのです。文春でさえ、反対のメッセージをだしていたくらいですから、危ういものをはらんでいることは承知していましたが、ここまで、本音と建前が乖離するとはおもっていませんでした。
戦争反対と有事法は別、これはこれ、あれはあれ、もののみごとにきりはなされていきます。これこそ、アメリカ・日本のプロパガンダなのですが、みなさん、ほんとうに与しやすいのです。独裁にしなくても、この国は事実上ファシズムができあがっています。他国のあらはあげつらっても、こと自らのことには、目をつむってしまうのですね。
これまでも、度々指摘してきたことですが、問題は、赤旗をはじめとする、新聞、ジャーナリズム、マスコミの視点の低さです。これらは、おいそれと一朝一夕にどうなるものではないかもわかりませんが、すくなくとも、アフガン攻撃の教訓もあったのです。数少ない良識もあったにもかかわらず、なぜか、それらは大きな声になりません。日本に民主主義が根付いていない証拠です。かたちばかりの民主主義がいかに危ういか、今一度、みなさんは、かんがえてみてください。
そして、事実は、さらにさらに、深く、戦争国家に邁進し、世論は置き去りにというより、戦争世論に易々とくみこまれようとしています。
しんぶん白旗さん、私は上記のような無力感にとりつかれているわけですが、そうした最中投稿をおもいたったのは、あなたの4月24日付けの「米国は民主化の伝道師にあらず」にひとこと、もうしあげたかったからです。以下、言及します。
T氏の論旨を肯定的に受け止められている点(1)~(3)についてーー
(1)他国の武力攻撃による内政干渉は原則としてみとめられないーーこの受け止め方は、アメリカの側にたったものです。イラク国家に対するアメリカの内政干渉という視点はどこにいったのですか。アメリカの行為は、イラク国家に対する、内政干渉そのものではないのですか。
(2)しかし、国民に参政権を与えていない独裁国家の場合は、その限りではないーー独裁国家であろうが、偽民主主義国家であろうが、それこそ、内政干渉であるという原則があります。選挙権があるのないだのといいいますが、ちなみに、ブッシュの選挙の欺瞞をご存知ないのでしょうかねえ、みなさんは・・・それは、ともかくとして、他国の内情をとやかく言う資格はアメリカ一国にはありません。
(3)そうした独裁国家が国民に対し、非人道的犯罪を犯した場合、国際社会は武力行使を容認せざるを得ないーーこれも、その後に記していらっしゃるように、国連の土俵にのってからのことでしょう。
なぜ、みなさんの多くは、ある程度の認識がありながら、ここうして、アメリカよりの土台にすりよるのでしょうか。アメリカのプロパガンダに、するりするりと、のるのでしょうか(しんぶん白旗さんの場合は、気分的なことに関して)。
今回のイラク問題も、先のアフガン攻撃も、アメリカのダブルスタンダードが、いち早く指摘されてきました。新谷さんが、明確に解説されていますから、しっかりと、よまれたほうがいいですが、とにもかくにも、今の流れは、意図されたものであるという事を、もっと、意識していただきたいとおもいます。
他国のことを言う前に、ほんとうに、わが国がどこに向かっているのか、あなたの税金が、人殺しに使われているのだということを認識するべきです。国連が認めもしない兵器での大量殺戮は、自衛の戦争ではありませんよ。
どうも、相手の立場にたつことが苦手なひとがいるようですが、ならば、せめて、理論上の原則だけは、おかされないように、心しましょう。
しんぶん白旗さんに代弁させていただきましたが、わたしは、言葉の通じると思える人でないと、今のところ、気力がでてきませんでしたので、ご容赦ください。