まず東さんにお願いがあります。
東さんが、自分の投稿について色々と質問や意見を言うのは、一向に構いません。
自分もできる限りの範囲で、答えていこうと思っています。
ただこの投稿欄では、意見の交換ができればそれで良い、と考えています。
ひとつの問題に対して、深く掘り下げて、感情的な部分にまで接触するような討論は、あまり望んでいないのです。
この投稿欄は、「イラク戦争」討論欄ですので、なるべくそれに沿った内容(パレスチナは、今回の戦争とは無関係)にしてもらえると助かるのですが。
自分と東さんとは、考え方が全く同じ訳ではないのですから、個人的な見解の不一致の部分は、そんな考え方もあるんだ、位に受け流してもらえると話しやすいと考えています。
自分の投稿内容に無礼な部分があれば、その時は謝りますので。
4/22の投稿内容では、その他の東さんからの問いにも答えているので、もし同意してもらえる部分があれば、その辺も聞けたら良いと思います。
東さんの投稿内容について自分の見解を述べます。
国連の「パレスチナ分割決議」ですが、当時のパレスチナの全面積26000平方キロに対してユダヤ人地区の面積は、14000平方キロ(54%)ですので、過半数を占めて、しかも地中海沿岸の肥沃な土地が多かったようです。
残りの46%の部分が、パレスチナ人(アラブ人)の国になります。
確かに平等といえる物ではないでしょう。
だからといってアラブ諸国が、イスラエルに攻め込んで良い理由にはならないでしょう。
仮にも国連で決議された事なのだから、遵守しなければなりません。
不満があるのなら、国連に言うべきです。
戦争前ならまだ交渉の余地は、あったはずです。
武力侵攻をした時点で、もう彼らに大義は、ありません。
大体、何故直接関係ない隣国のアラブ諸国までが、加勢したのか説明がつきません。
隣国のアラブ諸国がやった事は、完全に侵略になります。
東さんは、人口でいえばユダヤ人30%と認識しているのですから、相手のパレスチナ人は、70%になる訳ですよね。
それに周りのアラブ諸国が、加わる訳ですから、少なくても、ユダヤ人が不利なのは間違いないです。
加えてイスラエルは、建国したばかりですから、国力は僅かだと思うのですが。
ユダヤ人側には、第2次世界大戦で、豊富な実戦経験を積んだ軍人が、祖国の防衛のため続々と集結したそうです。
海外からの資金援助も、たくさんあったでしょう。
それでもアラブ側は、兵員数や装備の質で、大きくユダヤ側を上回っていました。
イスラエルは、「勝つべくして勝った」と言っていても、実際に戦いになったら戦況がどうなるかは、誰にも分かりません。
地勢状も、アラブ諸国に取り囲まれている状態ですので、不利な内線作戦を取らざるをえなかったのです。
周りに友好国もなかったので、もし負ければ撤退もできずに、全滅に近い状態になります。
アラブ人の間で、「ユダヤ人を地中海へ追い落とせ」、と激を飛ばした、という話を聞いた事があります。
当時の世論も、当事者のアラブ側も、戦いになれば、アラブ側が圧勝すると思っていたようです。
実際、第一次休戦協定(1948年6/11~7/8)までは、イスラエル軍は、消耗戦で劣勢に立たされていたのです。
休戦協定を利用して、体制を立て直したイスラエル軍は、息を吹き返し、その後攻勢に転じて、第一次中東戦争は、イスラエルの勝利に終ります。
占領地は、シナイ半島(平和条約締結でエジプトへ返却)とゴラン高原(シリア領)、だと認識しています。
現在のイスラエルに占領地は、ないものだと思っていました。
第三次中東戦争で獲得した土地は、確か併合されたはずですが。
北方領土は、アメリカが対日参戦の代償にソ連に分け与えたので、取り返すのは、難しいですね。
でも返還しろ、と言い続けないと完全に取られてしまうでしょう。
もし取り返すのなら戦争しかないのでは?、と考えます。
パレスチナの問題を解決するには、分割決議案が採択された、1947年以前まで、遡る必要があると考えます。
最終的には、イスラエルを解体し、ユダヤ人とパレスチナ人が共存できる、新たな政教分離の国家建設しかないと考えています。