4日、ブレア英首相は、戦争終結後のイラクについて、同国は米国でも英国でもなく、国民によって国民のために統治される、としたうえで、英軍はイラクには必要以上に駐留しない、と述べたそうだ。
首相は書簡の中で、「フセイン政権が崩壊すると同時に、新しい自由な統一イラクの建設作業が始まる。平和で豊かなイラクは、米国人でも英国人でも国連でもなく、イラク国民によって、イラク国民のために統治される」と述べたそうだ。
そのうえで、「わが軍はできるだけ早期にイラクから撤退する。必要以上には1日たりとも駐留しない」と強調したそうな。
これらはビラにして、イラク市民にまくことになる。
だが、この降服を促すために使われる安証文宣伝ビラの、真実性の保証はどこにあるのだろうか。ブレア首相はボスブッシュをさしおいて、こんなことを約束するいかなる権能があるのだろうか。こんな道理のない戦争からはわがイギリスはぼろが出ないうちにさっさと足を洗いたいと言っているようには聞こえるにしても。
そして、かつて、アラブとユダヤ双方に建国の安証文を連発して、今日のイスラエルとパレスチナの悲劇のおおもとをつくった大英帝国殿が再びうそつきの二枚舌であることを証明することになったとしても、誰も驚きはしないだろう。