戦争とは
破壊がビジネスになる
ひとにぎりの人々。
サダムでない、ある年寄りが死に、
サダムでない、ある青年が撃たれ、
サダムでない名の、幼子を失った
ある若い母親の悲しみについて、
いまに言う、
戦争とはそういうものだ、と。
ゆえにはじめから言いはしなかったのだ。
戦争とは
まさしくそういうものなのだ、ということを。
なぜならそれは
世界を愛する人々の
声によるものでなかったのだから。
なぜならそれは
すべての武器を憎む者たちの
声によるものでなかったのだから。
なぜならそれは
すべての国の、いまだ国土を踏み初めぬ子らの
産声によるものでなかったのだから。
ゆえにはじめから言いはしなかったのだ。
戦争とは
まさしくそういうものなのだ、ということを。
破壊がビジネスになる
ひとにぎりの人々。
ゆえにはじめから言いはしなかったのだ。
戦争とは
そういうものだ。