投稿する トップページ ヘルプ今回のイラク戦争をめぐっては、一部では、ホップスの英米か、カントの独仏かと言われました。私の乏しい知識ですが、むしろ、ホップスではなく、ヘーゲルと言った方がより正確に思えます。今回のイラク戦争では、ヘーゲルの言う「世界史的個人」とはブッシュのことではないですか。ヘーゲルも言うように、フランス革命がなかったら、ナポレオンはただの人でした。あの９・１１がなかったら、ブッシュはアメリカの凡庸な大統領で終わったと、後世の史家は書くかも知れません。今回の反戦運動の世界的な高揚の背景を哲学に求めるならば、それはカントの恒久平和論でしょう。今回のイラク戦争を世界戦争の契機と見ることもできますが、それは、世界精神（アメリカ流民主主義）の最終的勝利になると、多分、ヘーゲル哲学は予測します。ヘーゲルが正しければ、私は世界が不幸になると考えます。