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「イラク戦争」討論欄

言いたくないですがーーとどさんへ

2003/5/22 長壁 満子、40代、金融

 ご自分にとって、都合の悪い真実は、まるで見ようとしない。日米のプロパガンダを告発し続ける声に一切耳を傾けず、戦争推進勢力に加担したまま、さざ波に参加しつづける。私は、あなたがたのそのような態度に、疑問をかんじます。
 あなたがたは、私ではなく、数ある人々の良識の指摘に、一片でも、こたえられたのですか。広河氏の「パレスチナ」をよまれましたか。土井氏のパレスチナ報道(TBS)をご覧になりましたか。
 「イラクの民衆の解放」を信じて疑わないあなたがたのその信念は、どこからきているのですか。日本の国のなかで、日本の資本主義報道の表面だけを、掬い取り、都合よく、論理を構築する。わたしは、そうした姿勢が、敬服に値するものだなんて、おもえません。
 高弘氏は、ネット上で、数回あやまられていますが、その時点で、自分の思想、理論上の間違いに気づいたーーということではなかったのでしょうか。
 ですが、その後をみていますと、どこを、謝られたのか、一向にわからない、論理の展開です。赤旗も、さざ波もイラク戦争を侵略戦争と断罪しています。その後の占領も、無法極まりないものであることは、真実ではないのでしょうか。
 それとも、あなたがたは、真実などよりなにより、勝ち組
・政権勢力に擦り寄ることのために、このさざ波を利用なさっているのでしょうか。
 ま、このさざ波は、良くも悪くも、寛大です。または、あなた方の存在が、もしかしたら、このファシズム政権下、延命の貴重な力になっているのかと、人のよいわたしは、考えます。脅かしでもなんでもなく、とどさんが私を追い出したいとおもわなくても、いずれ、公権力でメディア規制は、強まり、あなたがたのおもうがままになります。
 それにしても、みなさんは、一体このさざ波に、何を期待し、何をやろうとなさっているのでしょうか。すくなくとも、反共ではなく、共産党をなんとかしたい、政治を、世の中をよくしたい、といった素朴なきもちがある人たちの参加だとおもっていましたが。最近、わからなくなってきました。
 ともかく、イラク戦争は、あなたがたがどう否定しようが、パレスチナ問題であり、北朝鮮問題であり、米国のネオコン理論は、世界戦争の火種です。この実践の先鞭をとりつけているのが、日本の自自公民政権党です。個人情報保護法案も通過。有事法も、教育基本法も、憲法も、つぎつぎと、破壊されていきます。こうしたことを、あなたがたは、よろこんでいるのでしょうか。だとしたら、根本から、このさざ波での参加が、うたがわれるということになりませんか。
 とりあえず、わたしは、感情論だの、グチだのと誹謗されようが、それに抗する意見をみとめてくれる、あるいは、無視してくれる傲慢ともいえるかたに、最低限の人間性はかんじます。殺される側の気持ちを書いた詩を、あなたは、うけいれようともしないですが、少なくとも、人の真摯な声、人間性に水をさすようなことはやめてください。
 歴史の危機感をもてないひとに、「馬の耳に念仏」なのかもしれませんが、わたしは、子供のために、イラク、アフガン、パレスチナのひとびとのために、あなたの意見は、みすごすわけにはいきません。
 また、多くの、良識あるひとたちへ。今、いわないで、声をあげないで、いつ、あげるのですか。沈黙は、戦争加担です。日本は、もう既に、人殺しに手をそめたのですよ。更なる殺人に、子を、生活を、犠牲にさせていいのですか。
 わたしは、いま、本多立太郎氏(住基ネット訴訟の原告でもあり、東京地裁での証言は説得力がありました)の講演をおこなうために、知人、友人、先生がたに打診しています。ものがいえる最後の機会だとおもっています。