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「イラク戦争」討論欄

コメント

2003/5/28 ネクラーノフ、40代

 イラクが、アメリカにとって解放された?
 何を寝ぼけた事を、言っているんだ。古い独裁者の変わりに、新たな独裁者が乗り込んできただけじゃないか。
 例えば、アメリカ軍は、学校を兵舎として、占領した。それに対して、アメリカ軍は、学校から出て行って欲しい、学校を返して欲しいと、イラクの人々がデモをしたのに対して、アメリカ軍は、発砲した。
 又、朝日新聞の記事によると、アメリカ軍は、古代メソポタミアの貴重な遺跡の上に、キャンプを張り、その為、貴重な遺跡が、損なわれはしないかと、多くの学者が心配しているが、何せ、占領軍がやっている事であるゆえ、現地の人は、出て行ってくれとは言えないという。
 イラクの人々は、イラク軍の基地があるのだから、学校などを使うより、そこを使えばいいと言っているという。
 高弘は、イラクの事は、イラクの人々に任せようと言う。
 それは、イラクの多くの人々が言っている事だが、問題は、アメリカ軍が、直接統治を続け、イラクの人々自身による政府を、なかなか作らせない事にある。
 もしも、アメリカ軍が解放軍だというのなら、フセイン独裁政権を倒したのだから、速やかに、イラク全土から撤退するべきである。そして、暫定統治が必要ならば、それは国連にまかせ、速やかにイラク全土で、総選挙を行い、イラクの人々による政府を樹立させるべきであろう。
 それをやらずに、イラクを長期間占領し、いつまでも直接統治を続けるのは、イラクを半植民地化して、石油の利権を握ろうとしているからに他ならない。
 さらに言うなら、高弘は、かって、アメリカが、フセイン政権を支援していた事を、忘れたわけではあるまい。又、イランとの戦争の終わり頃、フセイン政権が、毒ガスを使って、クルド人を弾圧した時、アメリカ政府は、何も言わなかった。
 湾岸戦争の後、イラクのシーア派の人々が、フセイン政権の打倒を掲げて、蜂起した時、クエートにいたアメリカ軍は、何等シーア派の人々を支援せず、見殺しにした、という事を、忘れたわけではあるまい。
 だからこそ、イラクの人々は、アメリカに対して、不信感を持っており、それを表面に出さないだけの話である。
 こんな事もわからないから、長壁さんに、自分に都合の悪い事実は、見ようとしない、と言われるのである。