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「イラク戦争」討論欄

27日の高弘さんへ

2003/5/29 井鍋靖二、50代

 高弘さんの主張を読んでいて正直がっかりしました。「権力の犬」の思いを感じたのをおゆるし下さい。
 高弘さんは、どの情報が正しいかはと表現しますが、どこから見た情報かは分析しませんね。上から見たのか、下から見たのか、横から見たのか、時間の流れから見たのか、それらの分析をなぜかしませんね。意図的かどうか分かりませんが、イラク国民の見方とアメリカ国民の見方とフランス国民の見方と日本国民の見方と、それぞれ違いがあるのは当然であるとは思いませんか。平均的な目でそれらの国民の歴史はそれぞれあるのですから、それぞれの見方が、反対、賛成、中立を含めればいくつにも変化していくのは感じられませんか。
 それらの変化を考慮して、長壁さんは今回のイラク戦争を「いけないことだ」と判断していると感じます。長壁さんの主張には「時間の変化」を考慮していることも感じられます。しかし、高弘さんは「イラクのことはイラクの人たちに任せましょう」と「逃げ口上」を使って自分の主張は正しかったの根拠にしているようです。
 イラク国民は解放された、民主主義の世界に入りつつある、これが高弘さんの「貧しい根拠」だと思います。長壁さんはそれに「具体的」に反論しているではありませんか。
 世界のメディア、日本のメディア、そのメディアの経済的立地点、それらは勘案できないのでしょうか。戦争中アメリカの三大ネットワークが視聴率をを上げるために「愛国主義」に変更した報道姿勢は勘案できないでしょうか。ケーブルテレビの小さな「愛国主義」に負ければ収入である広告価値は下がるのです。大きな報道局はそれだけ視聴率に必然的に敏感にならざるを得ないのです。その現実は勘案できないのでしょうか。日本は第一当事国ではないからアメリカのメディアと違う角度の報道ができるということは勘案できないのでしょうか。
 勘案できないので、あるいは意識的に目をつむるので、その違いを話題にはしない、そういう傾向が高弘さんにはあると感じます。
 アメリカが与えるのは「民主主義のはず」の民主主義であろうと思います。それこそ、歴史が証明すると思っています。世界のトップの政治家達の最終判断は自国の「国益」の最優先です。イラクの「国民益」の最優先ではありません。そんなことは私には単なる常識です。国連加盟国が事実上承認の、高弘さんの見方はあまりにもイラク国民の幸福を考えない感性であると感じます。日本の悪い官僚的な発想と感じます。これは、言い過ぎでしょうか。
 高弘さんがほとんどのイラク国民が喜んでいるという主張は、上からか、横からかの報道を根拠にしていると思いますが、その同じ立場ででも私にはイラク国民の「複雑な悲しみ」に映ります。高弘さんは主権を侵すことを平気で「解放」のためと主張する。まるでスターリンではありませんか。「ますます軍事優先にお励み下さい」と皮肉を言いたくなります。

 「現在の不況に苦しむ日本を見て下さい。」といわれるが、それだからこそ、資本の横暴はイラクにおいても日本においても許されないのです。『さざ波』に長く投稿されるならば、その点は覚悟してほしいと思います。腹を据えて意見を言ってもらいたいと主張します。
 日本の民主主義は日本の国民が育てるものです。高弘さんが民主主義国家として決めるものではありません。
 高弘さんは、どの情報を信じてどの主張をするかは自由だが、他の人に強要することはできない、と言われる。そんなこと当たり前ではないですか。そんな当たり前のこと、赤子ではあるまいに長壁さんに注文をされる。長壁さんは「まだ分からないのか」と怒っているのです。それが分からないのは、やはりプロパガンダの何たるかを高弘さんは未だに理解していないと感じます。
 生きていく場を失ったパレスチナの女学生が自爆テロをおこなう。高弘さんはその怒りが伝わらないのですね。それでは、弾圧はテロを産むの主張は理解できないでしょうね。権力がやることは正しくて、権力に至らない集団の行いは間違いであるという、そういう観念はどこから作り上げられたのでしょうか。
 怒られて逃げるならば、少し考えるべきと思います。
意見の不一致を問うのにどんな意味があるのでしょうか、と高弘さんは言われるが自己主張で終わるのであれば、自分のWEBでも作って主張すればよいのです。ここは不特定多数の人が主張できる場ではないですか。意見の不一致があれば、なぜあるのか、その原因を捜すのは普通の流れのはずとは思いませんか。

 そして最後に主張したいのですが、イラクの今生きている人を大事に思う気持ちがあるのであれば、自分の信念に埋没しないで、高弘さんの感覚・信念に反論する人たちの感覚がどこから出てきたのかを検証すべきであると思います。
 私は犠牲になったイラク国民に小さくても哀悼の意を捧げたいと思います。知らずに参戦した両軍の亡くなった兵士にも手を合わせたいと思います。

 共産党の為にと高弘さんは言われても、私にとっても今回のイラク侵略戦争は終わっていないのです。共産党の発展は、別の足であり、耳であります。
 長壁さんの投稿に同意しての投稿でした。