2001年10月20日
・・・アメリカで、ビルが破壊されたニュースがありました。なんでも、犯人もろとも、飛行機でビルに突っ込んで、5,000人もの人が死んだといわれています。
アメリカのブッシュ大統領は、カンカンに」怒って、10月8日、犯人が隠れているであろう国のアフガニスタンに、空爆を開始しました。最新兵器のバンカーバスターやクラスター爆弾で地雷をふりまいています。連日の爆撃で、アフガニスタンはメチャメチャです。犯人の拠点をねらったといいますが、NGO,赤十字、小学校、トラックなど市街地を誤爆し、千人以上の一般市民がぎせいになりました。
犯人と呼ばれているオサマ・ビンラディン氏は、メッセージで、「アメリカ軍がペルシャ湾・イスラムの地から撤退しないかぎり許さない」とい言っているのですが、アメリカは今までイスラムの人びとに対して、いろいろ悪いことをやってきたそうです。民族紛争を利用して、戦争をしかけては人びとを殺し、兵器産業でもうけてきました。
中東にある天然ガスや石油のエネルギーを最も多く使っているのは、アメリカです。それなのに、かんばつで何百万人のアフガニスタンの人が飢え死にするかもしれないときに、また、爆弾の雨を降らせて、土地と住み家をぶちこわすのです。
アフガニスタンは、ずっと戦争で、ソ連・アフガニスタン戦争のときの地雷は、一千万発もあり、多くの子どもたちが、手足をなくしたり、死んだりしています。
テロは当然いけないとおもいますが、アメリカのやっていることは、もっとすごいテロのような気がしてなりません。「けんか」の仕返しなら、なぜ、アメリカだけでやらないのでしょうか。かりに、多くの大国が力をあわせてやるのであれば、一般の人びとを死なせずに犯人を捕まえることができるはずです。
しかも、日本の小泉首相は、戦争放棄をうたった平和憲法を無視し、真っ先にブッシュ大統領に大賛成しました。
僕は日本もアメリカも法律があり、民主主義の国だとおもってきました。ですが、今のやりかたをみていると、とても野ばんで、大きな国がよってたかって、小さな国を暴力とお金で、いじめ殺しにしているようにしかみえません。僕は、ますますアメリカも日本も嫌いになりそうです。
僕は、戦争で人を殺したり、殺されたりする国になってほしくありません。このことをお母さんにいうと、「そうならないように今、戦争反対の声を大きくあげないとね」と、共産党員だった小林多喜二のことを話してくれました。
お母さんはそのために、いろんなところに行って自分の意見を発表しているようです。でも、僕は、効果があるのかな? と思っています。なぜなら、力のある人が戦争に賛成しているからです。
僕は、いつか、戦争やテロで死ぬかもしれないと思うと、今楽しいゲームをいっぱいやっておこうときめました。
今日はとても寒い日です。今、アフガニスタンの人たち、特に僕と同じくらいのこどもたちは、どうしているのでしょう。そこは、気温も零下になるといいます。僕はとても疑問におもうのですが、猫も動物も人もみんな幸せにくらしていける世界に、どうしてならないのでしょうか。大人たちは、ほんとうにしっかりしてほしいです。
最後にお願いがあります。
夢と希望のある、地雷など一つもないきれいな地球を僕たちこどもにバトンタッチしてください。大人たちにはその責任があるはずです。