とんだ「解放戦争」であったことが、日に日に明らかになっているようだ。戦争をめぐる最大の「大義」であったはずの「大量破壊兵器」をめぐっては、その誇張のみならず、初めから虚偽があったことが言われている。ブレア英首相は、我々が大量破壊兵器に関してまちがっていたとしても歴史は許してくれるだろう、と述べたというが、今も犠牲になりつづけている子どもたちのためにも、「許されてはならない」、と考える。あれだけの犠牲を強いて「大義」を勝手に書き換えるのもまた許されないことだ。
解放戦争は終わればもう犠牲者は出ない、だとか、イラクはつけを払わなければならない(クラスター爆弾であれ劣化ウラン弾であれ戦費を払え)、とかいう趣旨の投稿もあったが、「戦後」の犠牲者のほうが、戦争の死者を上回るだろうという予測すらあるのだ。(それはそうかもしれない。現に「湾岸戦争」後の一年間に、最悪の衛生状況が三〇万人の子ども命を奪った、と言われているのだから)
7/18日の報道だが、ユニセフは、不発のクラスター爆弾やイラク軍の隠した備蓄弾薬などにより、「戦後」1000人以上の子どもたちが死んだと発表した。哀れなのは、クラスター爆弾が地上に残した光る金属やボール状の不発弾などを子供たちが拾って遊んでおり、「自然な好奇心が犠牲を増やしている」という報告だ。英米軍はその責任において撤去せよ。
戦争は終わっていない。それは、「ゲリラ戦」とか「ベトナム化」とかが言われている(現に言われている)から、ということだけではない。そうではなくて、このような国際法違反の戦争犯罪に対して、私たちの反戦運動もまた終わってはならない、という意味からでもある。
自衛隊を占領軍の一員にする「イラク法案」反対の声と運動を最後まで強めていきましょう。