まともな論理性のある議論をして下さい、との高弘さんに対するJOLさんのご注文は無理かと思います。先入観とは何かを理解する努力、あるいはそれ以前の誠意があるかどうかが疑わしいからです。
高弘さんは「役人観」よろしく、いわゆる「先入観」を前面に押し出すタイプの発言者です。意識しているか、あるいは無意識かどうかは発言の時間の累積長さが相殺していると思われます。
そしてJOLさんにも言いたいのですが、現在のイラクにおいて、アメリカ軍の兵士をイラクに住む国民の誰かが殺害したとしても、それは罪になるかどうかの査定がおきざりにされています。
頼みもしないのに踏み込んできた侵入者を殺害したとして、踏み込まれた側の誰が罰しなければならないのでしょうか。それをすれば「矛盾」をまず作ることになります。
踏み込んだ側が罰するのであれば筋は通るのでしょうが、イラクを支配するのはアメリカの兵士、あるいはアメリカ本土の「策略者たち」であるのはあまりにも大きな「矛盾」です。
イラクの歴史を担ってきたイラク国民の存在は「何なのでしょうか」、ということになります。
歴史が悪いからという理由は、少なくともアメリカの白人にはいう資格はありません。
インディアンを滅ぼし、黒人奴隷を虐げ、いまなお世界の弱者を苛め続けているという歴史があるからです。
高弘さんの支持されるアメリカ型民主主義は、弱者殺戮の歴史を含んでいるからです。
グローバルで自由な競争経済制度は、どこで弱者の立場を支えているでしょうか。
現在の無政府状態のイラクは、その国民の不幸を証明しています。アメリカ軍は(本国の政府のチンピラ要人は)ゲリラ的に命を脅かされる原因をイラク国民ではなく、自らの胸に聞かなければならない必要があります。
ユダヤ人の歴史と現在のイスラエル国家とのアンバランスな関係と密接な繋がりがあります。
世界の心ある人々はその点のグローバルさを直視すべきと主張します。