「高弘」氏が言うような程にイラクは「独裁国家」なのか、。そして本当に「恐怖政治」なのだろうか。それならば、完全に政教一致で、王族の独裁政治をしているUAEやサウジはどうなのか。ちなみにイラクは「政教分離」の国家であるし、議会では女性議員がいるのである。イラク国民は教育に熱心であるし勤勉である。
高弘氏は「独裁政権だから戦争で潰して当然」であると言う。ならば、サウジもUAEも「軍事介入して潰すべき」なのだろうか。ちなみにイラクを軍事国家にしたのは米国である。さらには中東に戦争の火種を撒き散らしたのは国連常任理事国である。中東戦争は米軍とソ連軍の武器で戦われた「代理戦争」である。
ますます、イラクはソマリア状態になり、混沌とした情勢である。イラク法案で派兵した自衛隊が「到着」するときには、米国とイギリス軍は「イラクから撤退」であろう。その尻拭いを自衛隊はやらされるのである。劣化ウラン弾の破片は多くのがん患者や奇形児をもたらす。そして、ゲリラ化したイラク軍の攻撃と米英軍の掃討作戦でますますのソマリア状態である。わが国のネオコンやネオナチスどもは突け上がり、北朝鮮に矛先である。そして、高弘氏は「平壌から逃げれば、米軍の攻撃から守られる」と、事実上の戦争支持である。